アニメ感想 盾の勇者の成り上がり

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第1話

無料試し読みでコミック版を1〜2話読んだことがあるだけ。

最近流行の異世界転生+最強主人公…ではなく、最底辺というかマイナスからスタートの主人公。なかなかハードだな。

勇者4人は日本から召喚されたということだが、全て異なる世界からとのこと。パラレルワールド的な感じだが、そんなややこしい設定にする必要があったのだろうか。 異世界に呼ばれたときの雰囲気としては、ふしぎ遊戯っぽい。

行った先の世界で盾の勇者が冷遇されてたのはなぜなんだろうね。元になったらしいゲームでは冷遇職らしいが、あの世界の伝承でも「盾は使えない」みたいなことがあったのだろうか。 まぁ、単純に「盾なんかで戦えるわけないだろ」という一般論によるものかもしれないが。

盾の勇者をだまくらかした女は最悪だが、金や装備が欲しいだけなら濡れ衣をかけなくても良かったはず。個人的な恨みなどあろうはずもないから、人を貶めるのが好きなだけか、被害者のふりをした方が他の勇者のところに戻りやすかったからか。

それにしても、盾が使えないというのは真実の様子。防御力は上がるから敵の攻撃でやられないが、盾自体に攻撃力がないから、攻撃手段は素手で殴るしかない。しかも、これ以外の普通の武器は装備不能という…。 アイテムの品質向上スキルなんてゲットできるあたり、タンク兼サポートに特化した職という感じか。

今後も自力でモンスターを倒すことはできなさそうだが、ラストで出てきた奴隷の亜人少女を仲間にして旅立つのかな。

第2話

ラクーン種のラフタリアを買って、地道に経験値稼ぎ。同行者に魔物を倒してもらえば経験値が入るらしいので、完全に攻撃と防御の役割分担になるな。

奴隷商人は尚文を見て気に入り、ラフタリアを選ぶこともわかっていた様子だが、何か知っている。それとも、盾の勇者という存在がそういうものなのか。

ラフタリアは両親を魔物に殺されて奴隷に落ちぶれたようで、元々戦いに優れた種族とかではなさそう。それなのに奴隷の契約で戦いを強要されるのは惨いが、尚文としても強くなってもらわなくちゃ困るし、仕方のないところか…。 ただ、食事はともかく遊び道具を与えたり、「戦わなければ見捨てる」とか言いながら双頭の魔物を相手に身を犠牲にして逃がそうとしたりと、実は大事にしているのか。

現状、ラフタリアは子どもでかわいいのだが、オープニングアニメや公式サイトを見ていると、そのうちに大人になってしまうっぽい。 どこかの段階で「○年後」とかなるのか、それともレベルを上げて進化でもするのか。

第3話

ラフタリアが大きくなっちゃった!

何だろう、レベルが上がって進化したのだろうか。それかラクーン(アライグマ)だから成長が早いのだろうか。一応、ある程度時間は経ってたったぽいし。 尚文はいつまでの子ども扱いしているが、本当に大きくなったことに気付いていないのだろうか。

災厄の波が近づいてきて王都に戻ってきたが、他の3人とそのパーティーとも遭遇。未だに誤解が解けていないので険悪な状態だが、そもそもの原因の女が話しかけてきたのは意外。いい根性してやがる。

ハメられたことはラフタリアには言ってなかったのね。ラフタリアだったら誤解せずに信じてくれると思うのだが、心を開くにはもう少し時間がかかるか。

実際に波が襲ってきたとき、他の3人はボスを倒していたが、尚文は魔物に襲われている村を助けることに。それは良いことだと思うが、どう考えても他の3人や国王からは評価されないよね…。 まぁ、村の人たちからは感謝され、騎士団の一部からも認められ、ラフタリアのことも救えたから良かったかな。

第4話

またしても性悪女が喧嘩をふっかけてきた。槍の勇者に「ラフタリアは盾の勇者に奴隷として虐げられている」と吹き込んで、義憤に駆られた槍の勇者がラフタリアの解放を求めて決闘を申し込んでくると。 性悪女の動機は、槍の勇者がラフタリアに色目を使ったとかそんなことなんだろうが、その怒りの矛先が尚文に向くって…どんだけ歪んでるんだ。

そしてクズだったのはこの女だけでなく、国丸ごとだった模様。こいつはまさかの王女様で、決闘中に横やりを入れておいて平気な顔をし、さらに国王や教会の連中はわかっていて無視。この国、滅んだ方がいいよ。

失望と恨みに染まった尚文は周囲に妙な気配を漂わせ、なんと怨念に関係しそうなスキルが解放されてしまうと。しかし、ラフタリアの心からの信頼を感じ取り、一人じゃないとわかって救われる。 子どもとしてしか見えていなかったラフタリアの姿を改めて認識し、おそらくストレスが原因で失っていた味覚も戻ったし、万事良い方向へ。ラフタリアとの信頼関係は盤石なものになったな。

決闘への横やりの件については、この国の連中はいざ知らず、剣の勇者と弓の勇者はさすがに常識的だった。これで尚文への誤解も解ける方向に向かうだろう。 クズ女にデレデレしていた槍の勇者については、非を認めて謝罪するのか、それともおかしいと思いながらも馬鹿なことを続けるのか。

第5話

前回の波への対応に対する報酬が支払われたが、例によって露骨な差別。剣の勇者と弓の勇者が口添えしてくれたからいくらかはもらえたけど。

奴隷商で、強制的に解除されたラフタリアの奴隷印を再度刻印。そんなことをしなくたってラフタリアは裏切らないし、尚文だって裏切るとは思ってないだろうけど、ラフタリアからの信頼の証だからまあ良いか。

奴隷商で魔物の卵を購入したのはいいが、どう見てもガチャじゃねえか!(笑)大当たりならドラゴンゲットの可能性も!?それ、確率公表はしてますか〜?

ゲットした鳥の魔物(フィーロ)は尚文のスキルの影響でやたらと成長が早かったようだが、最終的には幼女の姿に!?ラフタリアちゃん、ライバル出現ですよ!ってか、なんで人型に? この魔物の進化形態がこういうものというわけではないだろうし、尚文のスキルの影響か、ドラゴンよりレアな大当たりを引いたのか。

性悪女と槍の勇者はまたしてもいらんことをしてきたが、フィーロのおかげで勝負には勝利。しかしこいつら、だんだんロケット団的な何かに見えてきた。またちょっかいかけてくるんだろうな〜。

第6話

フィーロはレアなフィロリアル・クイーンなる魔物であったらしく、これを制御するための魔物印(奴隷印みたいなものか?)の更新に銀貨200枚かかると。あれ、こいつの元値は銀貨100枚だったはず…。

さらに、変身する度にいちいち服がはじけ飛んで不経済とのことで、魔力で作られた服を求め、その材料となる本人の魔力の糸を紡ぎ出すため、希少な魔力石が必要とのこと。何だこのお使いクエストは。

道中で行商の傍ら人助けをしていたら聖人扱いされていたようだが、本人は助けてるのではなく対価に見合ったことをしているだけみたいなつもりだし、偽悪的でもある。 あの女のせいで歪まなけりゃもっとみんなに好かれるやつだったろうに…とは思うものの、根本的には優しいというのは実際に接した人間にはわかるし、そんなに問題はないか。

魔力石を求めて入った遺跡では、本人が一番嫌がる声が聞こえてくるということで、また尚文のトラウマをえぐるような…。まぁ、魔法屋のおばあちゃんのおかげで難を逃れたけど。ってか、おばあちゃん強えな!レベルも尚文達よりかなり上だよ!?なんでこれで勇者じゃなきゃ波に対抗できないという話になるんだろう?

完成したフィーロの服は、オープニングでも着ていた天使のような衣装。仕立屋のお姉さん、グッジョブ!ラフタリアがますます嫉妬の目で見ていたけど!


他の勇者達の動向では2点ほど気になることが。

槍の勇者が性悪女の入れ知恵でどこかを助けたと言っていたが、その際に使った植物って、尚文達が入った遺跡から盗掘された禁断の種じゃないだろうな…。

あと、弓の勇者が実質消息不明ということだが、何か問題があったのか。

第7話

やはり槍の勇者が持ち出したのは禁断の種だったか…。

当初は飢饉対策によく増えて実がなる植物を…というつもりだったのだろうが、変異してモンスター化しましたとさ。それを尚文が尻ぬぐい。なんて迷惑な…。

尚文のスキルはやはりサポート系というか、特にアイテム強化に特化しているようだし、総合的には結構便利なんじゃないだろうか。病気や怪我を治せる薬を自前で作ったり強化したりって、他の勇者には真似できない芸当だろうし。


後半は温泉街でのんびり。…が、尚文の寵愛(?)を巡ってラフタリアとフィーロが火花を散らす!

まぁ、尚文はどっちのことも娘程度にしか思ってないんだけどね。ラフタリアはそれなりに成長しているんだし、もうちょっと女の子として見てあげたらとも思うけど、ついこないだまで子どもだったのがレベルアップで成長した状態だし、仕方のないところか。

第8話

ドラゴンの死体が腐って毒ガスを出すようになり、そのドラゴンは剣の勇者が倒して後始末をせずに放置していたものとのこと。とことん他の勇者の尻ぬぐいが回ってくるな…。

ドラゴンの死体はゾンビモンスターと化しており、ドラゴンが嫌いなフィーロが止めるのも聞かずに突進。そして…バクンフィーロおぉぉぉ!!!

目の前でまた大切なものを奪われ、世界に対する憎しみを増大させた尚文に対し、「力が欲しいか」「全てが憎いか」と盾が問いかけてきて…憤怒の盾という呪いの盾が発動。 攻撃力がないはずの盾にあって、ドラゴンすら焼き尽くしそうな強大な炎を発するが、憎しみに支配されて本来の意識がない状態に。

そばにいるラフタリアを吹き飛ばし、ドラゴンを腹の中にいるはずのフィーロごと焼き尽くしそうな勢いだったが、ラフタリアが必死の思いで止めに入り、なんとか意識を取り戻す。 しかし、そのせいでラフタリアは盾の呪いに侵されて顔や腕に大きな痣が…。

ドラゴンの方は、喰われたはずのフィーロが逆に体の中から引き裂くというものすごい光景。喰われたときに血まみれになったように見えたから悪くても大けがだと思っていたのだが、なんと直前に食っていた赤い実を吐き戻しただけだったと…あの食事が伏線だったんかい!

ラストは頑張ったラフタリアが尚文と一緒に寝たいとおねだりするが、「寒いのか」と、勘違いだかわかった上でのスルーだか、フィーロに一緒に寝てやれと。えぇ…。

第9話

カラフルなフィロリアルの群れの中にいた女の子のメルティと道連れに。フィロリアルって、あんなにいろんな色のがいるのか。

フィーロがまさかの「美味しそう」発言をしたのには吹き出した。同族って理解してないのかよ!これでは、メルティを食べた疑惑を持たれてもやむなし…。

メルティは護衛とはぐれたとのことで、そんなものを付けているなら王族、あの性悪女の妹あたりかと思っていたが、本当にそうだった。 しかも王位継承順位は1位。性悪女の性格に難があるのは周囲も認めているということだが、あの娘に甘すぎる王がそれを認めているとは…? 以前に性悪女を止めた忍者みたいな連中をとりまとめている女性がいたが、あれが母親なのだろうか。だとすると、両親が別々の国の王で、母親の方が立場が強いとか?

メルティは盾の勇者に用があったみたいだけど、尚文は「信用できない」と拒絶。人間不信に過ぎるような気もするが、これまでの経過があれで、しかもあの性悪女の身内ともなれば仕方がないか…。

第10話

結局メルティは追い返しちゃうことに。フィーロが悲しそうにしていたけど、尚文の気持ちもわかるし…。彼女の母親は軟禁されている感じなのか? その代わりにメルティを遣わしたようだが、くそったれな国王に呼び出されちゃったし、面倒ごとが増えるのか。

面倒ごとと言えば、弓の勇者が圧政を受けていた都市の住民に味方して革命を成功させたが、結局今度はそいつらが同じように圧政を敷いて、結果としては頭のすげ替えになっただけということが。 剣の勇者の倒したドラゴンの時もそうだったが、自分の行動の結果がどうなるかをきちんと考えていないというのが問題か。そのあたりは、やはり「ゲームの世界だから」という認識が強いのかな。

尚文は当然というか、全てが片付いたら元の世界に戻るつもりとのこと。ただ、ラフタリアの想いは…。

第11話

3度目の波を迎えたが、以前に助けた村の縁者などの味方も得て、戦力は大幅に増強。前回と同じく、波の収束は他の3人に任せ、尚文はモンスターに襲われる村を守ることに。

しかし、他の3人は身勝手に戦って全然連携が取れず、波を収束させるために撃破する必要があるボスモンスターを引きずり出すことすらできない。本当に無能だな…。 レベルだけなら、尚文を遙かに超えているはずなのだが。

結局、ボスは駆けつけた尚文の機転で引きずり出すことができたが、他の3人では致命傷を与えることができず、ラフタリアやフィーロでも無理。そのため、例の呪いの盾を使わざるを得ないことに…。 しかも、以前に取り込んだドラゴンゾンビの魔石に意識がまだ残っており、同じ魔石を食べたフィーロも同調して暴走。ラフタリアが心をつなぎ止めてくれてるからなんとかなってるけど、こんなバーサーカーモード、普通なら使えたものじゃないな…。


ボス撃破後には、同じモンスターが再度出現という嫌な展開だったが、これを瞬殺して謎の女が登場。しかも、勇者の敵だと名乗る。オープニングアニメにも登場していたが、どうやらゲームには登場しない存在の様子。こいつは一体…。


ところで、村人の中にいたババアが強すぎて笑えた。しかもスタッフロールを見ると、名前が「ババア」というのがヒドい(笑)。

第12話

グラスと名乗る謎の女が強すぎる。前回瞬殺したソウルイーターはLv89で、尚文はLv38、剣の勇者がLv65だったから、そこから考えても常軌を逸した強さ。 実際、尚文の従者扱いされた3人が挑んでも全く相手にならず。尚文も防御力だけはさすが勇者並と言われるが、攻撃力においてはソウルイーターを葬ったアイアンメイデンでさえ通用しない。

今回は波の終了による時間切れで逃げ切った形だが、こいつは何者なのか。本当の波の戦いとか、波の勝者は我らだとか言っていたが、そもそも波というのは単なる災害ではないのか。 2クール目以降に明らかになるのだろうか。


波の収束後、なぜか国王に呼び出された尚文だったが、呼んだ当人の国王はめちゃくちゃ嫌そうにしながら、上から目線で「よくやった」と。こいつは…。

要件はわざわざ感謝(あれをそういっていいのかは疑問だが)を伝えることではなく、攻撃力が皆無のはずの盾でありながらあれほどの強さを発揮した尚文の力の秘密を聞き出そうということ。 「お前がそういう態度を取ったことによる恨みだよ」というのが実際のところなのだろうが、あろうことか尚文は「教えて欲しければ土下座して教えを請いな」と…。 いや〜、相手の立場が下だと判断した瞬間、思う存分鬱憤を晴らしてますな〜(笑)。


この後、妹王妃のメルティが国王の元を訪れ、なぜ盾の勇者をそれほどに嫌うのかと問うていたが、何やら「娘が…」とかごにょごにょ言いかける。 え、まさかあのどうしようもない性悪女の「盾の勇者に襲われた」というのを信じてるんじゃないだろうな…。

その性悪女の方は、自分に都合の悪いことを言われてはかなわないということなのか突然乱入し、メルティのことを父親に甘える甘えん坊だとか言ってたり。 もっとも、メルティの反撃がキツすぎて、顔が引きつってたけど(笑)。

あの女の性格で、なんでメルティに手を出さないのだろうかと思っていたが、後でメルティが尚文の元を訪れたときに仕掛けてきやがった。 部下にメルティを殺させ、盾の勇者にやられたと吹聴する気かな。

第13話

2クール目で主題歌が変わった。前の方が個人的には好きだったが。


盾の勇者がメルティを攫ったことにし、あわよくばメルティを殺してその罪を盾の勇者に押しつけてしまえということで、メチャクチャ凶悪な様子に加工編集された映像が出回ることに。この世界にそんな技術あるんだな…。

父王に直訴しに戻ろうとするメルティだったが、そんなことをすれば性悪女の手の者に殺されるのは目に見えているので、尚文が護ることに(ぶっきらぼうだけど)。 そして逃亡中、他の勇者3人と性悪女に追いつかれたが、この場は上手く脱出。性悪女は言うに及ばず、弓の勇者も真に受けている感じだったが、剣の勇者は話が通じそう。 尚文もこいつだけは信用できると判断したのか、陰謀があることとそのヒントを提示していったし。え、槍の勇者?尚文にもメルティにも目もくれず、ただの変態ロリコンに成り下がってたぞ(笑)。


互いに「盾の勇者」「第二王女」と呼んでいた尚文とメルティだったが、自分のことを名前で呼ばない尚文に腹を立てたメルティが互いに名前呼びすることを強要し、とりあえず一歩距離が縮まった? メルティが尚文の名前を呼ぶ際に、「さん」や「様」をつけずに呼び捨てにしていたことに対し、ラフタリアが危機感を覚えていたが(笑)。

第14話

「妹は私が必ず助けて見せます」という性悪女の白々しいことよ。そしてそれを信頼する国王、やはり性悪女に騙されているのか…。

逃亡中に、味方になってくれる貴族の屋敷に匿われたが、他の貴族にバレて取り囲まれ、メルティが囮になる形で一時難を凌ぐことに。でも、なんでバレたんだろうね。

メルティを王女だと認識した上で拷問にかけようというドS貴族は、性悪女に通じているんだろうな。何だったらここで殺しても良いくらいに思っていたような感じ。 そしてラフタリアはこいつのことを殺しかねない剣幕だし、ラフタリアを捕らえて奴隷にしたのがこいつなのかな。

尚文は「メルティのことを見捨てて先に進むのも選択肢のひとつ」とか言っていたけど、結局は理由をつけつつ助けることに。悪ぶらなければ周囲の評判ももっと上がるだろうにね〜。

第15話

サブタイトルの通り、ラフタリアの過去がメイン。

ラフタリアのいた村は、以前の盾の勇者に救われ、盾の旗を掲げていたらしい。だからというわけではなかったのだろうが、波で弱ったところを狙って腐れ貴族が亜人狩りにきて、ラフタリアや友人が捕まったとのこと。 その後は奴隷として働かせることすらせず、ただ暴力のはけ口にしていたというのだから、どうしようもないクズ。メルティの知り合いの貴族も言っていたが、これがこの国においては例外的なことでなく、普通に見られることだというのだから、救いようがない。

ラフタリアの友人は残念なことだが…。故郷に連れて帰ることができ、他の友人は何人か助けることができたのだから、まだ良かったか。天国で見守ってるよという平和な描写も救いかな。


足をすべらせて勝手に窓から落ちた腐れ貴族はざまあ見ろだが、「こいつが死んだのも盾の勇者のせいにされるんだろうな〜」とか思っていたら、なんと生きてましたか。 まぁ、手に負えない魔物を解放して、そいつに踏みつぶされたわけだから、あまり変わらないが。

第16話

タイトルの「フィロリアルの女王」はフィーロのことだと思っていたら、フィーロは候補であり、現女王は別にいた。 かつての勇者に育てられたフィロリアルで、フィーロがあのような成長を遂げたのも、ガチャで運がよかったのではなく、勇者に育てられたからだったらしい。

尚文が呪いの盾を使ったり他の勇者と仲違いしていることに苦言を呈する女王だったが、「他の連中に仲良くする気がないのだからしょうがない」と突っぱねる尚文に対し、まさかの抹殺という選択!? 確かに、現在いる勇者が死ねば新たな勇者が召喚できるとか言っていたが…。

第17話

盾の勇者が波を乗り切れるのかどうかを判定するためにと、仲間であるフィーロと一騎打ちして、勝てたら認めてやると。 なんでフィーロなんだよというのはあったが、盾の勇者がどうこうというより、フィーロの次期女王としての素質を計るのが主目的だった様子。

ただ、4人の勇者が仲違いしていてはならず、それを防ぐためなら現在の勇者達を自分が殺して再召還をというのも嘘ではない様子。 そのために他の勇者ではなく尚文に接触したのは、尚文がかつて自分を育ててくれたのと同じ盾の勇者だったからなのか。 ラフタリアの故郷を助けたのも盾の勇者だったらしいし、盾の勇者は代々心根の優しい人間が多いのだろうか。


フィトリアの説得により、積極的に誤解を解こうとしてこなかったのを認め、他の3勇者と和解する努力をすると約束した尚文だったが、肝心の相手は…。

なにやら四聖勇者の武器が眠る遺跡か何かに向かっていたが、そこには空の箱しかなく、直後に砲撃を受け…。 槍の勇者がその場にいなかったし、これ、性悪女が関わってるんじゃないだろうな…。

第18話

諸悪の根源は教会の連中だった…のかな。

剣と弓の勇者は、教会にとって都合の悪い何かを調べていたため狙われたらしい。教会が盾の勇者を排除しようとすることと何か関係があるのかね。


この2人の件については、性悪女も騙された側っぽいが、だったらこれまでのむちゃくちゃな言動がすべて教会の影響かというと、そんなことはないだろう。 少なくとも、人に取り入り、蹴落とそうとする性格面は、本人のもの。あの傲慢チキな魔法詠唱は大したもの(笑)。


レベルではるかに劣り、クラスアップもしていない尚文達が槍の勇者達に勝てたのは大したものだが、逆に言えばこいつらが弱すぎる。 幽霊船で現れた女やフィトリアも「弱い」と言っていたが、今代の勇者は先代までよりも弱い傾向にあるのだろうか。


剣と弓の勇者は本当に死んだのかね。だったら波を相手にかなりマズい状態だが、フィトリアは勇者の気配を感じていたわけだし、そこに槍の勇者しかいないならそうわかるだろうから、実際には生きてるだろうけど。

第19話

剣と弓の勇者は生きてましたとさ。そりゃそうだが。

今まで散々やっておきながらここに来て「4人が協力しよう」とかいう3人も、意固地になって協力を拒む尚文も、どっちもどっち。 おまえら、本当に状況を見て行動しろ…。まぁ、フィトリアとの約束を守り、尚文はとりあえず「この戦いの間だけ」とデレたけど。


教会の連中はなかなかやるな〜。あれだけの武力を持っていたら、クーデターも起こしたくなるというものか。狂信的な信者を持つ宗教の恐ろしさよ。


ところで、今回は全然話が進まなかったな。

第20話

教皇の武器はちょっと使っただけですぐに魔力切れになっていたが、大聖堂とかいう集団魔法のおかげか無尽蔵に。反則じゃね?


使ってはいけないといわれていた呪いの盾を使い、またしても暴走モードに。 それでも、今度は3人が、自分が傷つくことも厭わず引き戻してくれた。メルティまでここまでしてくれるとは、絆が深くなっているようで何より。


最後の攻撃はなんともエグかった…。血を操って攻撃とか、形状も含め、もはや盾でも何でも無いな。

第21話

女王がこれまでの尚文に対する非礼を詫び、名誉を回復させるために式典等を開くとのこと。そしてその一環として行われるのが…。


弾劾裁判では、虚言癖のある性悪女のため、奴隷印を施して、主(女王)に対して嘘をつけなくすると。なるほど、いいやり方だ。

ネタは挙がっており、嘘もつけない状況だというのに、ひたすら誤魔化そうとする性悪女の浅ましいことよ。 それに対して国王は開き直っており、悪いことだとは思いつつも一応理由があっての行動だったようで、そこまで不快感はなかった。

最終的な判決は、両者国家転覆罪により死刑。わかっちゃいたけど、なかなかエグい。これがケジメということなのか…。


処刑の場での尚文の行動は想像通りだったが、相変わらず偽悪的だな〜。

死の代わりに与えた名前が「クズ」と「ビッチ(あばずれ)」とは(苦笑)。まぁ、あの2人はこの程度で見逃してくれる尚文に感謝すべきだが、逆恨みでまた何か仕掛けてきそうな気がしないではない。


今回の件で尚文に対する冤罪や風評被害は解消され、正式に勇者として国民が認める形になり、実質的にこれで最終話という感じか

次回は勇者会議ということだが、前の波の時に現れた化け物女のこともあるし、今後の方針を決めて「俺たちの戦いはこれからだ!」で〆かな。

第22話

女王の計らいにより、4人の勇者が情報交換のために集まる…が、ダメだこいつら〜。

他の3人は尚文への誤解が解けたはずなのに、相変わらず尚文を馬鹿にするような態度。槍は遺恨があっただろうからともかく、他の2人はもうちょっとなんとかならんのか。 まぁ、尚文も努力したとは言え、あまり積極的に交友を持とうという意思はなかったようだし、お互い様か。

基本的なスキルについて尚文が知らなかったのは、元になったゲームを未プレイであったためか。


女王様は娘と同じでフィロリアル好きだったか。キャラが崩壊してますよ〜(笑)。


それにしてもこの世界、経験値とかいう概念が普通にあるようだが、どういう認識なのだろう。 ましてや、一定期間だけ経験値が増加するボーナスステージとか、この世界がゲームを元にしているとわかっている勇者達ならともかく、現地人は一体これをなんだと思っているんだ?


(追記)キャラの顔面作画崩壊が酷かった。

第23話

どういう原理でか経験値アップ状態のボーナスステージに突入。1〜2日いるだけでレベルが40代から70近くまでいくとか、ゲームならバランス悪すぎだな〜。

勇者同士が近くにいると経験値が入らなくなるっぽい。そう言えば、一番最初に成長が阻害されるとかなんとか言っていたな。


新キャラの2人はどういうキャラなのか…と思っていたが、次回タイトルからすると、召喚されたのではなく現地に元々いた勇者みたいな存在かな。

女性の方は通常の魔法とは異なる詠唱で、宝石から力を引き出しているようだったが、こっちの方が現地勇者?


尚文はラフタリアのことをもうちょっと女の子として見てあげて…。

娘のように思っているからというのもあるのかもしれないが、あそこまで露骨にアピールされても気付かないとか、朴念仁もいいところだ。

第24話

尚文以外の3人が相変わらずの役立たず。これは連携が取れていないからとかじゃなく、マジで弱いっぽいな。


ラルクとデリスが尚文と妙に距離を取ろうとしていたが、まさか前に波と共に現れたグラスの仲間だったとは。

ラルクが他の3人を無視して尚文だけ狙うのはなんでだろうね。波への対抗戦力を削るという意味なら、他の3人も邪魔になるはずなのだが。 単に弱すぎて無視してもいいということなのかもしれないが。


それにしても、奴らと波は一体どういう関係なのかね。

自分達の世界を守るためとか言っていたが、その世界が滅びかけていて、移住先を探しているとか?だったら戦争なんか仕掛けなくてもいいか、う〜ん…。

第25話(最終話)

異世界の勇者達との勝負は決着。

グラスはどちらかが死ぬまでとか言っていたけど、尚文は無意味に相手を殺したりはしないわな。

グラスはSP=HPだったようだが、これは向こうの勇者達がみんなそうなのではなく、グラス固有のものらしい。そういうスキルとかだろうか。


魔物相手にも使った酒の実が優秀すぎる(笑)。


自分がいなくなった後の準備のようなことを次々に進めていく尚文を見て、ラフタリアが我慢できなくなって泣きつくことに。そりゃ不安にもなるよね…。

結局、尚文は全ての戦いが終わった後もこの世界に残ることに決めたようだが、残ろうと思って残れるものなのか。用が済んだら、強制的に元の世界に戻ったりしないのだろうか。


さて、なかなか面白かった。

長期に渡って主人公が虐げられるというのはちとストレスが溜まるものがあったが、終盤は正当な評価を受けられるようになり、4人の勇者の中でも文句なく最強だったので、取り返したと言えるだろう。 ただ、「成り上がり」というよりは、単に本来あるべき姿に戻っただけという気はするが。

原作は当然まだ続いているわけだし、2期があれば是非観たい。世界の謎みたいなものは全然明かされてないし。

原作を読むかどうかは微妙。1冊あたりがかなり高く、相当な巻数があるしな…。

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