アニメ感想 約束のネバーランド(第1期)

web拍手 by FC2
第1話

原作未読。ジャンプ原作で観るのは久々な気がする。

一見平和に暮らしている子ども達。しかし、何かしら妙な雰囲気もちらほら…からの〜。がっこうぐらし!みたいだな。

あそこにいる子ども達は「鬼」とやらの高級食材みたいな扱いなのか。単に人肉が必要なだけなら、わざわざそれなりにいい環境で育て、勉学も教えているのは妙な気もするが。その方が美味しくなるのかね。

犠牲になったコニーのぬいぐるみは、玄関を出る直前に持っていた気がするのだが、なぜに机の上に? 不穏分子を釣り出すための囮かとも思ったが、ここの子ども達はママ達のことは無条件に信頼しているみたいだし、そんなことをする意味がわからない。ただの偶然なのか。

コニーを欠いた37人全員が脱出というのは、あまりにも現実離れした目標な気がする。里親のところへ行く(=出荷される)時しか門から出られないだろうし、そのときに隙を突いて逃げるにしても、その時の1〜2人だけになるだろう。 そして一度でも脱走者が出れば、残ったものへの監視の強化や、下手すると即刻出荷ということにつながるのは確実だし、どう考えても詰んでいる。

第2話

うーん、絶望感が深まっていく。

門のところに誰が来ていたかはバレてないようだが、それを上手く誤魔化すことができる賢いやつとなると限られるだろうし、鎌かけもされているあたり、当たりはつけられているんだろうな。

その上、発信器を埋め込まれていることが発覚し、新しい大人がやってき、守るべき仲間に赤ん坊が追加されと、もうどうしようもないんじゃないかな。レイの言うとおり、ここは年長3人だけで逃げないと全滅じゃ…。

脱出できたとしても外の世界に生きていく場所がない可能性があるというのは、なるほどその通りか。ただ、ママ達は鬼じゃなく人間だし、鬼に喰われない環境にある人間の集団はあると思うのだが。

第3話

鬼ごっこにかこつけて脱出のための訓練をすることに。新しく補佐に来た大人であるクローネもガチになって混ざってきたが、ここは一応の勝利。クローネの火が着いちゃったけど…。

やはりイザベラは年長者組に当たりをつけていたようだが、クローネには見張りのみを命じ、積極的に特定して捕まえる気はない様子。 出荷することにためらいを持っているようにも見えたが、どういうつもりなのか。

クローネの方はイザベラのことが気に食わず、蹴落として成り代わろうとしているみたいだし、上手く対応すればいい囮や情報源になるか?

内通者がいるかもというのはショッキング。秘密の相談を覗き見ていたらしいギルダが怪しいが、そう単純ではない気もする。

第4話

脱出のための鬼ごっこ訓練が本格的になっていくが、いくつかのチームに分かれた方が良いということで、そのためにもドンとギルダの2人に真実を打ち明けて協力を仰ぐことに。 同時に、ママへの内通者の可能性もあるということで、そのあぶり出しの罠もかけると。しかし、仮に内通者だった場合、誰が内通者かわかったところでママへの報告を避けられないのだから、かなり無茶なやり方のような気はするが。

しかし、あぶり出しか結果はなかなかショッキング。確かにそういう可能性も考えなかったわけではないが、なかなか厳しい状況。 これが間違いである可能性は…厳しいかな。あるとすれば、本物の内通者が別にいて、罠のことを看破して逆利用した場合だけど、無理があるか。

何にせよ、内通者に「お前を内通者だと疑っている」と面と向かって言うのは自分達の首を絞めかねないはずだが、ノーマンはその辺をどう考えているのか。 確証がないだけで自分達がママに疑われているのは自覚しているだろうし、そんな状態でも出荷されない現状から、この程度なら泳がせてもらえると判断し、致命的なことになる前に内通者を引き込めばいいと考えているのだろうか。

第5話

やはりレイは二重スパイの役割を担うことに。ただ、ママの犬を6年も前からやっていたとは…。動機は一応納得のいくものではあったけど、今後どう動くかはよくわからないし、強力すぎるジョーカーだな。 エマとノーマンを逃がしたいという言葉に嘘はないと思うが、それ以外は切り捨てるつもりだというのも本当だろう。

エマについては、これまで描かれた様子から受ける印象よりも賢く、また、壊れている部分があるというのがわかった。 みんなを連れていくなんていうレイの言葉が本心じゃないのはわかっているだろうし、発信器の解析の裏に何があったのかも理解している。その上で、あの脅迫…。

ドンとギルダにコニーのことを隠していたのはやっぱり不味かったんじゃないかなー。

第6話

ドンとギルダが無茶をして、危うくママに直接バレるところに。まぁ、感づかれてはいるだろうけど…。

ドンは単なる直情馬鹿かと思っていたが、「信じてくれよ、家族だろ!」という言葉にはちょっと感動。エマはみんなから恨まれる覚悟はできていたけど、みんなのことを信用する覚悟ができていなかったと反省し、ノーマン、レイ共々謝罪。これで今後はスムーズにことが進…めばいいな〜。

レイによる偽装報告の際、次回出荷はなしで、代わりにその次の出荷でレイになるとのこと。あれ、スパイの代償は身の安全ということだったけど、リミットからは逃れられないものだったのか。 だったら、リミットが近づくほどスパイを続ける意味がなくなり、裏切りの可能性だって上がると思うのだが、そのあたりはどういうつもりなのだろう。

やや疑問なのが、ママがどういう感情を持って農園を維持しているのかということ。コニーの時も絵を見て何か思うところがあったように見えたし、今回見つかった隠し部屋に今までの子ども達の持ち物をわざわざ保管しているというのも、仕事だと割り切りつつ、子ども達のことをかわいく思っていたりするのだろうか。

ラストにはとうとうクローネに捕まってしまったが、即出荷とかママに報告とかではなく、自分に付けと。これは上手く利用すれば脱出の足がかりにできるか?

第7話

クローネに尻尾を掴まれたが、エマ達が逃げればママの責任になってその後釜に自分がなれるかもということで、意図的に見逃してやるという話に。 しかし、レイも懸念していたように、逃がすことで自分のメリットになるなら、「お前達が逃げようとしていることを知ってるぞ」なんて言わずに、黙って協力すればいい話。胡散臭いな〜。

それにしても、ママもクローネも元は農園の出身だったとは…。しかし、この立場になれば二度と農園の外には出られないということだが、だったら少なくともこの農園の出身でないクローネはどこからどうやってきたのやら。

レイが手にしたポラロイドカメラは何のためのものなのか。ママの写真を撮ったり、エマとノーマンの写真を撮って「発信器を壊す準備はできた」と言ったり。しかも、それがノーマン曰く諸刃の剣というのはどういうことだ?

レイがクローネに仕掛けたトラップっぽいメモには、ママの秘密が書いてあった様子。それは本来ママでさえ知らないはずのことというが、一体何なのか。公称年齢と実年齢が違い、そこに何か問題があるとか?

ラストはクローネがバイバイになる様子。ママが上に通報した結果…というわけではなさそうだが、何だろう。

第8話

もうダメだぁ…。

クローネは用済みだからと処分され、なんとレイまで契約破棄。

ママはレイの裏切りをしっかり把握しており、脱出計画にドンとギルダが加わっていることもお見通し。ヤベえよ…。

本人曰く、初めて演技なしでエマ達と話したとのことで、それによると子ども達のことを心から愛しており、幸せに暮らして欲しいとのこと。 最後は出荷されるが、死は一瞬であり、その瞬間まで何も知らないで笑顔のままと。

これがエマ達を大人しくさせるための作り話ではなく、本音っぽいのが恐ろしいところだが、エマは「幸せは自分で決める」と拒否。 まぁ、そもそも真実を知っている時点で、何も知らないで笑顔のまま死ぬなんてことはないわけだが。

ラストには翌日にノーマンが出荷されることを告知。上からの指示で予定が変わったとのことだが、これはマズすぎる。そして年少組が顔を引きつらせていた理由とは…。

第9話

あれ?年少組の表情が変わった理由は?


出荷が決まったノーマンだけをとりあえず逃がすという話になったが、当然ながらノーマンは拒否。 仮に逃げられたとしても、その後で警戒が強くなるし、何より代わりにエマかレイが出荷される可能性が高いと。

しかし、出荷の際はコンディションを気にするはずだから、既に骨折しているエマと同じく、レイも怪我か病気をしてしまえば出荷はされないはずと。なるほど〜。

そんなわけで、出荷当日の昼間に脱走(と見せかけて敷地内に潜伏する予定)したノーマンだったが、壁の上に登って見たものは…。あかん、少し希望が見えたら、その尻から絶望で上書きされる…。

第10話

ノーマンは最初から脱走するつもりはなく、情報だけを持って帰ってきたと。しかし、脱出口が本部の向こう側にある橋しかないんじゃ、ここでノーマンが大人しくしていても残された者の脱出につながらない気が…。

何を言われても逃げるつもりがないというノーマンの意思を前にして、エマとレイは絶望し、ノーマンが去った日以降は鬱々として過ごす…が、実は諦めてなんかいなかった。 レイの出荷前日になって、何を計画するのか。本部を越えてしか逃げられないなら、そこから逃げるためには出荷の日に門をくぐるしかないということか。

ノーマンが本当に死んだのかは大いに疑問だな。ってか、まさかママが逃がした?最初から逃がすつもりだったのか、「ママは幸せ?」というノーマンの言葉が効いたのか。 いずれにせよ、ママが子ども達のことを愛しているというのは本心だろうし(かなーり歪んだ形だけど)、可能性はある…か?

第11話

エマもレイも絶望して無気力になったと見せかけ、脱出に向けて計画を積み上げていた。


レイの方は、自分がママにとって絶対に手放せない「商品」であることを自覚した上で、自らが危険な状態になるようにしてママを引きつける作戦。…が、当然ながらエマが止めてしまう。

エマが目指すのは、あくまでも全員揃っての脱出。しかし、囮がないとママの目をかいくぐれないのも事実。で、ヒントは死んだシスターが示してくれていた。 ママは発信器の場所を頼りに探すのだから、発信器を取り出して余所にやってしまえばいいと…。「まさか」とは思ったけど、本当にやったか…。

年少組の子ども達も含め、全員がハウスの真実を知らされていたのには驚き。このことは、自ら死を選ぼうとするレイを出し抜く意味もあり、エマとノーマンが中心に計画。 少しずつ知っている人間を増やしていき、ママの警戒からはずれる年少組達の子どもの協力を得て、脱出の準備を整えたらしい。うーむ、凄い…。


ただ、全員上手く脱出し、あとは敷地から逃げ出すだけ…というところで、1人足りていない…。フィルという年少組の男の子が、なぜかママのそばに…。 燃えるハウスのそばで、エマ達を逃がすものかと息巻くママに対して「逃げよう」と。

これ、どういう意味なんだろう。フィルにだけ情報が伝わってなかったわけはないし、理解が及ばず、ママが敵であると認識できなかったのか…。 あるいは、この農場からママも逃げようという意味なのか…。

いずれにせよ、ママが冷徹にフィルを人質に取れば、エマの性格からして戻ってきてしまう。どうなるんだ…。

第12話(最終話)

まさかエマが4歳児以下を置いていく判断をするとは…。

フィルが以前から何かを感じており、ハウスの真実を告げられてもあっさり受け入れていたのには驚き。そんなに賢かったとは。 そして全てを理解した上で、2年後にエマが助けに来てくれることを信じてママの足止めを引き受けると。フィル、もはや「いい子」なんて言葉では表現しきれないよ…。


ママの過去についても少しだけ語られることに。

ママもかつてはハウスの秘密に気付いた子ども達のひとりで、能力の高さを見込まれてママ候補になったとのこと。

非常に驚いたのが、「ママ」が役職名だけでなく、実際にレイの母親であったっぽいということ。 そしてレイが口ずさむ歌が、かつて子ども時代に親交が深かった男の子の作った曲だったというのが…。 その上で、レイの「なんで俺を生んだの?」という問いかけに対する「私が少しでも長く生きるため」という言葉の真意は…。


結局、5歳児以上は全員壁の向こうに脱出を果たし、エマもママの目の前で壁の向こうへ。

今まさに壁を越えようとするエマに対する「行かないで」というママの悲痛な表情、そして全員の姿が見えなくなった後の「いってらっしゃい」という言葉。 心の底から子ども達を愛しているというのが窺えるが、それと実際の行動の差はいかなる理由によるものなのか…。


さて、とりあえずこれで第1期が終了。第2期制作も決定しているし、実に楽しみ。

今後は壁の外の世界での活動がメインになるのだろうけど、この世界がどうなっているのかや、ママの過去、ノーマンの生死など、気になることはいくらでもあるな。

inserted by FC2 system