アニメ感想 グランクレスト戦記

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第1話

まだ第1話ということで、世界観や情勢がはっきりとはわからない。

魔物の出現で結婚式がメチャクチャになったのはわかるが、なぜ婚姻が延期ではなく中止になったのか。王子のへたれっぷりに、お姫様が愛想を尽かした? 元々政略結婚なのだし、そんなことで破談にしてはいかんと思うのだが。

この世界には「混沌」なる邪悪な力が溢れていて、それの濃度が高くなると災害や魔物の出現につながる様子。 しかし、「聖印」なる力はこの「混沌」を取り込んで作ったり強化したりするものらしいし、ヒロインの魔法師はこれを操って意図的に魔物を出現させたりしていた。いいものなのか、悪いものなのか。

ストーリーが今後どうなるのかはよくわからない。2つの大国の争いがベースになるのだろうが、主人公達が介入することでこれらが改めて平和の道を取るのか、それとも主人公達が第三勢力として台頭し、世界を平定するのか。 今のところの感じでは後者な気がするが、現状では大した力も持たないテオがそんな大それたことができるまで成長するのだろうか。ヒロインのシルーカがなぜ出会ったばかりのうえ、駆け出しのテオに忠誠を誓ったのかもよくわからない。

とりあえずは、先が気になるので継続視聴。

第2話

オープニングを見ていると、登場人物が非常に多い。物語自体も壮大だし、いくら原作が完結していないからと言って、1クールでは中途半端になるような気がする。これは2クールか?

まだ世界観が掴みきれない。「君主」というのはなんらかの能力者のことのようだが、その階級である「爵位」を上げていくと、名前の通り領土を支配する権利もついてくるということなのか? テオは自分の故郷を守りたいだけなのだし、力をつけるのはいいとしても、よその土地を支配する必要性はなかったと思うのだが。

シルーカがまた新しいものを召喚していたが、ケットシーって、ただの服を着た猫じゃん!しかも、偉そうに「予を抱き上げて耳の裏をかくことを許そう」とか、単にそうして欲しいだけかい!(笑) しかし、この前召喚したのはテオの聖印を強化するための餌にするだけだった魔物だったのに対し、今回は普通に人格(猫格?)を持ち、名前もある個体。 魔物は「混沌」が集まったら発生するようだが、ケットシーはそもそも別の存在か。

第2話にして、早くも2つめの君主撃破+領土取得というのは、やけにペースが速いなと思う。その割に世界観の解説はあまりないし、もうちょっと丁寧に進めて欲しいな。

第3話

君主であるテオの名前が売れず、シルーカが黒幕扱いされてるとか。実際そうなんだから仕方ないよね〜。 執事さんに怒られていたとおり、主のいないところでいろいろ決めすぎ。いまだになぜあれほどテオに尽くすのかもわからない。

第4話

シルーカは軍師としてやり手だけど、相手がどう考えるのかというのを読むのは苦手か。政治交渉には向いてないのかな〜。

物語としては、破竹の勢いでそのまま王道を走るのかと思いきや、より強い勢力に目をつけられ、結果としては従属することに。まぁ、その方がリアルかな。

最後に助けてくれたのは、シルーカが当初契約することになっていた相手か。好色家とか言われていたが、実は真っ当な理由があったらしい。 もっとも、今後付き合っていく中で信頼の置ける相手かどうかはわからないが。

第5話

色ボケ伯爵(えっ)の元での新たなエピソード。かつての混沌と戦った伝説の吸血鬼と人狼が争っているということで、その事情を調べてこいと。これ、結構無茶なお使いじゃない?

吸血鬼の方は、世界が平和になってしまったら自分の力もなくなって死んでしまうから、この世界は混沌で満ちていてもらわないと困るとのこと。 一方で、人狼の女王は平和のためなら自らの力など惜しくないと。しかし、やはりこの世界の魔法的な力の源は混沌なのだな。

女王の娘2人はかわいいな。お母さんが死んでしまったのは残念だけど、2人はテオのところに住み込むらしいので、今後の活躍に期待。

物語冒頭でデーモンロードを召喚したのは、女王を殺した黒魔女とのこと。しかも今回逃がしちゃうし。またその内に出てくるんだろうな。

今後、テオとシルーカは、どこかへ行ってしまった吸血鬼の領土を統治+監視するとのこと。これは伯爵から領地を賜ったという扱いなのだろうか?

第6話

好色伯ではなくマザコン伯だったか。マルグレットさん、かわいそう〜。

連合の招集へ参加するついでに、道中の国を落とすとか。あっさり言っているが、力があるからこそかね。

今回はテオの戦いはなかったが、次回までお預けか。

第7話

実際に戦うことなく、話し合いで相手を寝返らせたテオは凄いが、見方によっては領民を人質に取ってるようにも思える。あと、原作がこんなものなのか話が端折られているのかはわからないが、いくらテオの考え方が素晴らしいからって、ちょっとあっさりしすぎている気がするのだが。

連合会議の場ではテオの宿敵に引き合わされたが、好色伯マザコン伯ヴィラール伯は何を思って引き合わせたのか。 知らなかったということはないはずだし、今回の事件を誘発して、それを理由に目障りなやつを追い出すつもりだったのだろうか。

シルーカはテオとの恋仲の話をされてまんざらでもないようだったが、一方で目を伏せるシーンも。テオと結ばれるわけにはいかない理由が何かあるのだろうか。

第8話

冒頭で結婚式をぶち壊された2人の馴れ初めに関する過去エピソード。どんなロミジュリだ。ってか、政略結婚ではなく純粋に恋愛の上での縁談だったんだな。 マリーネはアレクシスが惨劇の時に情けなかったのを見て見限ったと思っていたのだが、今でも愛している様子。だったらなんであの場で背を向けたんだろう。

ヴィラール伯がこのエピソードを語ったとき、愛し合うものは結ばれるべきだというようなことを言っていたが、明らかにテオとシルーカに対して言っている。2人の間にも何か結ばれるべきでないことがあるのを知っているのだろうか。

連合会議では、同盟との戦争を続行する方向に行きかけていたが、アレクシスが盟主の座をヴィラール伯に譲ろうとし、ヴィラール伯がそれを辞退したため、なぜかアレクシスが盟主続行で、和平交渉をするという流れに。 どういうことだ???和平派はそれによってメリットがあるのだろうか。

マリーネ率いる同盟はかなり不利な状況に見えたが、場合によっては攻め滅ぼされかけていたところ、相手が和平なんてヌルいことを言ってきたことで、逆転の芽が出たりするのだろうか。

第9話

ヴィラール伯に対して戦争の強行を訴えるシルーカだったが、方針に合わないということでテオ共々暇を出されてしまう。まぁ、ちょっと頭を冷やしてこいということなんだろうけど。

一方で、同盟の盟主であるマリーネは勝つために外道なことも辞さず、敵を取り込むために枕営業まで。特に後者なんて、アレクシスへの想いからか涙まで流していたのに、なんでそこまでやるのか…。

第10話

一人でやたらと強いアサシンの君主が同盟側に寝返り、ヴィラール伯ピンチ。 故郷に帰っていたはずのマルグレットさんが駆けつけてくれたけど、実はこっちがタイトルの「裏切りの刃」じゃないだろうな。

テオとシルーネは圧倒的な戦力差にも拘らず相手を撃退したようだが、ヴィラール伯はそのことを意外だと言っており、ということは見捨てる気満々だったのか? 戦いの様子は今回描かれなかったが、その辺は次回かね。

第11話

ヴィラール伯退場か…。正直、意外だったな。

マルグレットさんの最期がなかなかに壮絶。まさか文字通りの意味で燃え尽きるまで戦うとは。現魔法師長の人も服毒自殺だし、そこまでする必要あるのか…。眼鏡の子はなんか危なそうなやつに殺されちゃった。

連合でヴィラール伯と対立していたやつは何がしたいんだろうね。ヴィラール伯が死んだら改めて和睦を結べるみたいなつもりでいるようだが、本気か?それとも、やはりそこには何らかの思惑があるのか?

ところで、主人公であるはずのテオとシルーカが全然出てこないんですが。

第11.5話

総集編。これは間に合わなかったのか?最初からの予定なのか? 一応、2クールの後半へつなぐための総集編ということだが、なぜ第12話の後じゃない。

第12話

ヴィラール候が死んで、彼の元に集っていた君主達が団結して協定を結び、連合とも同盟とも異なる、第3勢力として動くことに。元々所属していた連合が頼りにならないとは言え、まさか分離するとは。

この勢力の盟主には、テオに破れて従属していたラシックが選ばれることに。一応、現在はラシックの方が立場が上だが、それは政治的な問題でテオの爵位を預かっているだけなので、ラシックとしてはテオに盟主になって欲しかったようだが、周囲は現時点でテオにその資格なしと見ているので、仕方ない。

このラシック、物語序盤にテオに負けていたが、キャラクター紹介では抜きん出た剣の腕を持つとされており、実際、一騎当千で戦況をひっくり返す実力を持つミルザーと互角に切り結んでいる。この人、なんで地方で燻っていたの?

テオの領地を攻めることになったマリーネは、戦いの前にテオと会談するも、元から互いがわかっていたとおり、互いに譲ることは出来ないとのこと。なんだかな〜。

シルーカの養父であるアウベストは、意外にもシルーカのことを大切に思っていたんだな。以前、テオが連合に加わろうとしていたときに突き放した態度を取っていたので、自立した以上は勝手にしろということなのかと思っていたのだが、あくまで職務に忠実というだけか。

第13話

歌が変わってここから2クール目。やはり11.5話というのは…。

故郷に戻ってきて、現在故郷を支配しているロッシーニ家を打倒しようと動くテオ達だが、圧政を強いられている住民達は「逆らって痛い目を見るよりは今のままの方がマシ」と非協力的。 これだけ見ると、住民達が情けないように思えるが、実際はこれで動いてくれというのは無理だろう。既に恐怖が植え付けられているというのもあるし、テオ達が大した戦力を連れてきてもいない(少なくとも人数のうえでは)というのも、危険を冒してまで逆らおうという気にならない理由だろう。 ただ、今後うまくことが進んで勝ちが見えてきたとき、領民達が手のひらを返してテオを頼ろうとするのが見えており、それは納得がいかないが。

今回打倒したロッシーニの息子はなんか弱っちかったな。一応君主らしいが、個人的な戦闘力は低そうだ。一騎当千の戦力が複数いる相手に用意した兵も少ないし、いかにも噛ませ犬だな。

第14話

テオの故郷を支配していた宿敵ロッシーニ家を打倒し、和睦としてロッシーニの次代当主を従属と。なんかあっけないな。ロッシーニ当主が意外と常識人だったかな。

執事が毒で倒れたとき、助けてくれたシスターは何者?いや、前から出てるけど、能力的に優秀すぎる気がするし、その割に目立った出番もない。 そしてなぜこんなところまでテオに付いてきてるのかもわからない(これは他の連中もそうだが)。

シルーカが弱った黒魔女を確保してと言ったときにアイシェラが躊躇うような表情を見せたのは何なんだろう。

第15話

黒魔女を捕まえたはいいが、尋問中に気が触れた?その割に自らの意思でデーモンロードを召喚しているし、ただのポーズ?そしてそのときにアイシェラが「さよなら」と言っていた理由がわからない。

その黒魔女は処刑されることになったが、教会は大した取り調べもせずに火刑を決定。デーモンロードを召喚されたのは意外だったようだが、そのときに偉いやつがニヤリとしていたので、そもそも物語冒頭の事件の裏で手を引いていたのが教会か? 黒魔女も処刑される前に、利用するだけ利用して使い捨てられたみたいなこと言っていたし。

ミルザーは見下しているテオが活躍して頭に血が上っているのか、明らかに不利なところへ突っ込んでくる様子。こりゃ、ミルザー討伐も近いか。

ところで、この作品、登場人物がやたらと多くて顔と名前が一致してないやつが多い(ヒロインであるシルーカの名前を最近まで間違って覚えていた!)のに、公式サイトの人物紹介欄は未だに初期状態のまま。 重要人物であるミルザーやマリーネすら載っていないというのは、あまりにも手抜きではなかろうか。

第16話

調子こいていたミルザーを、こちらの土俵に誘い込んで撃退。その後もうまく立ち回って兵を集め、ミルザーが魔法師の助言を受け入れて手を引くも、とき既に遅し。次回あたりで討伐かな。

ところで、いくら全てを捨てて戦っていることをアピールするためとは言え、エドキアさんが脱ぐ必要あったのかね。そんなことをしなくても、領民や兵達には十分受け入れられていると思うのだが。 それに、そのパフォーマンスを敵の目の前でやる必要もなかろうと。

第17話

ミルザー討伐。

ヴィラールの聖印を取り返した形だが、相変わらず「聖印」なんて名前でありながら、実態はおどろおどろしい代物。 このままテオが持っていていいのかね?その場合、実力的にも手柄的にも条約の盟主ということになりそうだが。

時代は絶対的な領主が君臨するのではなく領民が領主を選ぶ流れになっていくということで、ミルザーは古い時代の代表格。 また、条約の中にもそうした新しい時代を危惧する君主がいるが、彼らもそれを否定しつつ、そういう流れにあることは認めている様子。 古い時代のトップである同盟・連合のトップは今後どうなるのやら。

ミルザーに付いていた魔法師は、本来マリーネのところから派遣されていただけのはずだが、なぜあそこまでミルザーに忠誠を誓うのか。 自らの命をかけてミルザーを諫めたり、挙げ句の果てには後追いまで。あんた、雇われ元のマリーネのところに帰らなくて良かったの?

第18話

テオが条約の盟主に選ばれるまでは順当だったが、3勢力の力を拮抗させるために頑張りが足りない連合の有力者が撃たれるという事態に。 それでもっと頑張るよう、愛するマリーネのことを引き合いに出して、連合盟主のアレクシスを焚き付けると。 まぁ、ちょっとくらい頑張ってもらわないと、物語的に重要ポジションにいるはずの彼が目立たないしね〜。

一方で、突然聖印教団のプリシラが重要人物扱いに。確かに、聖印を集めているみたいな話を初期にしていたが、以降は全くそういう話が出ていなかったし、そもそもキャラとして空気だったのに…。 そんな教団の重要人物が、いつ戦いに巻き込まれて死ぬかもわからないところにいていいのかよ。

第19話

ドーソン候の小物っぷり(笑)。

頼りないお坊ちゃんだと思っていたアレクシスが、意外と戦争の才も持っていた。もっとも、ノルドと戦ったときは戦争の雰囲気に飲まれてビビっていた感はあったが。

ノルドの大将が持つ聖印は味方をバーサーカーにするものだったようで、最後は自身もバーサーカーに。それはいいのだが、あれだけ攻撃を食らいながら動くって、弁慶も真っ青な様相。

ところで、いつもそれほどいいというわけではないけど、今回は戦闘シーンの描写が雑だった。 敵の馬がすぐ近くをグルグル回っているのに全く手を出さないし、剣を振るっただけでポンポンと首が飛ぶし、誰も攻撃を受けていないのに悲鳴が聞こえるし。 キャラクター数が多くて大変なのはわかるけど、もうちょっとなんとかならなかったのか。

第20話

三勢力が激突…かと思いきや、最初は同盟v.s.条約。前回シルーカは、三勢力が拮抗しているから話し合いの場を設けようとか言っていたが、戦いの様子を見る限り、条約は同盟に対して明らかに劣っている。 あくまでも他のに勢力にとって無視はできないが、一対一では相手にならないというレベルだな。

条約の戦い方は、アレクシス率いる連合が到着するまで同盟の攻撃を凌ぎきるという、なんとも消極的な戦法。勢力として劣っているのだから仕方がないが。

三勢力が揃い、そこで会合を開くのはいいが、いきなりアレクシスとマリーネの結婚話とは…。いや、確かに元々婚姻関係にあったのは周知のことだろうけど、それが破綻して敵対していたというのも明らかなんだし、そんなあっさりで周囲は納得するのかね。 それとも、互いに愛し合っているがやむを得ず敵対しているという状況は、両陣営にとってはっきりしていたのだろうか。そんな状況で戦争なんてできないと思うのだが。

ともあれ、連合と同盟のいざこざは解決に向かったということで、今後は秩序を望まない魔法師協会との対決か。今期残りの話数でどこまでやるんだろうね。

第21話

魔法師協会との対立が決定的に。

魔法師が持つ杖は魔法師協会に対して盗聴器兼発信器として機能するらしく、対抗するために自ら折るハメに。現在君主に使えている魔法師も、相当数が魔法師協会側に付くことになり、戦力的にはどうなるんだろうというところ。

アイシェラはやはりというか、敵さんとつながっていたか。死の呪いをかけられてやむを得ずということだったようだが、シルーカのことを大切に思っていてわざと暗殺を失敗するくらいなら、シルーカを殺さざるを得なくなった時点で、自決なり死を覚悟で全てを話すなりできなかったのか。 それに、杖がなかったから実際にはできなかったが、シルーカは呪いを解除しようとしていたし、状況を整えた上で全てを話せば、普通に呪いを解けたのではないのだろうか。

第22話

これから魔法師協会との戦いというときに、突如聖印協会が宣戦布告してくるという事態に。原因は、前回アイシェラを刺客として送り込んできたパンドラとかいう組織と教皇がつながっていたからと。

そこ構図自体はわかりやすいのだが、前振りがなくて唐突感が強く、さらに1話で終わってしまったため、おまけエピソードな感が強い。その割に(一応)メイン人物が死亡という重いことにもなっているし、なんか中途半端な気がする。

プリシラは結局本物の聖女だったのかね。最期のシーンでは目がおかしな色をしていたし、どちらかというと禍々しいものを感じたのだが、神託のようなものを受けて神憑きみたいな感じになっていたのだろうか。 聖印自体が元々混沌からできたものだし、実態のある神様的なものがいるとしたら、性質は魔物寄りな気はする(狼女王のように善性の魔物かもだけど)。

教皇を捕まえたのはいいけど、パンドラのメンバーを逃がしたのはいいのだろうか。確かに教皇に話を聞けば原因はわかるだろうけど、パンドラを捕まえてもプリシラは生き返らないということと、今後も邪魔になるであろうやつを捕まえておくこととは、別な気がするのだが。

ところで、今回からオープニングの絵が変わっていた。テオの元に皆が集うようなシーンが増えていたが、一方で本編でも出番の少ない連中がオープニングからも排除されていたり(モレーノ先輩とか)。 あと、公式サイトの登場人物やキーワードが最初期から一切更新されていないのもどうかと思う。

第23話

なかなかに手抜きだと感じた回。

まず作画が酷い。明らかにコマ数不足でカクカクだし、そもそも絵が雑なシーンも多数。せっかくのバトルシーンでこれはあんまりだ。

展開についても雑。相手さんが危険を冒してまで出してきて、例えテオ達を倒しても街がどうなるかわからないみたいな扱いだったサイクロプスだが、わずか4人で倒してしまうというあっさりとした展開。 設定的に、多大な犠牲の上でようやく倒すべきだろうし、こちらの主要人物にも犠牲者が出てしかるべきだろう。1人は死んだと思ったが、実は生きてましたオチだし…。

ラストにはバンパイアが仕掛けてきて次回へ続くという形になったが、あと1話しかないのに、バンパイアの撃破と城の制圧までやるのかよ。

第24話(最終話)

バンパイア王はなかなかにしぶとかったが、プリシラの残してくれた(?)聖杯により魔力を打ち破り、無事に撃破。人狼のお兄ちゃんが死んじゃったけど。

ところで、バトルの舞台は元々バンパイアの根城だった常闇の森だったが、人狼のお兄ちゃんが助けに来たということは、あれは幻ではなく、実際に常闇の森に転移していたと思われる。 そして転移させたのは間違いなくバンパイア王で、だったら、バンパイア王を撃破した後、どうやって元の場所に戻ったのか。

魔法協会に乗り込み、そもそもなぜ秩序の到来を妨害するのかを問いただしたところ、実は旧文明は進歩しすぎた科学により滅んでおり、それを防ぐために混沌を撒き散らし、文明の進歩を押さえているとのこと。 んー…、どこかで聞いたような設定だな。

テオとしては、例えその話を信じたとしても、未来のために今の人たちが苦しんでいいはずはないと、あくまでも混沌を払う意思を示し、聖印を統合して皇帝聖印を目指すと。そして実際、3年後に天下は統一され、世界は浄化されましたとさ。めでたしめでたし(雑だなオィ)。

話の流れは理解できるのだが、突っ込みどころも。まず旧文明については、これまで一切話題に出ておらず、かなりの唐突感がある。それと物語冒頭で、アレクシスとマリーネが結婚すれば皇帝聖印が誕生すると言っていたが、だったらテオを含め、全ての君主の力を合わせずとも、2人分の聖印を合わせれば皇帝聖印はできたのではないか。

とりあえずこれで話は終わったのだが、全体としていろいろ説明不足なところがあり、やや歯に引っかかるものが残ったような感も。 ストーリー自体は実に普通で、特別面白くもなければ、つまらなくもないという感じだった。無論、最初の数話で切ってしまうような作品に比べれば間違いなく面白かったのだが、正直、印象に残らなかったな。

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