アニメ感想 天狼 Sirius the Jaeger

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第1話

P.A. WORKSのオリジナルアニメということで、割とクォリティ高めで、ストーリーも面白そう。

ネタとしてはゴーストバスターならぬバンパイアバスターで、主人公はワーウルフでもあるらしい。目新しさはないが、キャラが格好いいので楽しめそう。

この手の作品として、第1話では調子に乗った雑魚を華麗にやっつけるみたいなパターンが多い気がするのだが、本作は追い詰めながら逆襲を受けちゃったと。

第2話

鋼の錬金術師のショウ・タッカーを思い出すエピソード。こっちのパパさん自身は悪い人じゃなく、どちらかというと被害者側だけど。

悲劇の原因は、前回取り逃がした女吸血鬼。こいつ自体は倒すことができたが、一度噛まれて吸血鬼化したやつは、主の死とともに灰になるという…。

直接事件に巻き込まれることはなかったが、主人公を慕っていたっぽいお嬢様は事件を目撃した様子だし、今後、主人公を助けるためについてくるとかいう展開だろうか。

第3話

前回出てきたお兄ちゃんとの思い出に溢れる幼少期の回想シーン。あの優しいお兄ちゃんが…。まぁ、本編ではまだ大して出番ないから、現在がどういう状態なのかはよくわからないけど。

お母さんからもらった形見のマフラーが引き裂かれたのはツラい…。教授が示した生きる方法というのは、復讐ということなのだろうか。

お嬢様にはやっぱり見られていたということで、おまけに人狼の力が活性化して凶暴になっているところまで見られてしまうと。 ただ、それでも「怖くない」と言い切るお嬢様が強い。恋心も含まれているみたいだし、今後は協力者になるかな(その結果として吸血鬼になったりしないといいけど)。

第4話

お嬢様の行動力半端ねえ〜。これが恋心のなせる業か。

百虎党とやらは吸血鬼に利用されているだけかと思いきや、「おまえらに付き合ってやっていただけだ」と。実際、エージェントの吸血鬼を瞬殺しているし、吸血鬼に対抗できるのは必ずしも狩人だけじゃないんだな。 今後は狩人、吸血鬼、百虎党の三つ巴になるのか。え、アルマ商会?あれは噛ませ犬でしょ(笑)。

吸血鬼は吸血鬼で、保守派と改革派で分裂状態の様子。ユーリィの兄ちゃんはどういう立ち位置?

第5話

百虎党は第三勢力になるかと思っていたのだが、噛ませ犬に終わったか(笑)。

秘密兵器とやらはフランケンシュタインというかアンドロイドというか。生体兵器みたいな感じだったな。ホースを引き抜いたときに赤いものが溢れていたが、あれってエネルギー源が血だったりするのか…。

ヴァンパイアになった兄ちゃんにはキツいことを言われてしまうが、その場で殺されるということもなし。兄ちゃんなりに、弟のことを思って何か行動をしようとしているのだろうか。

お嬢様の恋心はやはりなかなかのもの。本人は否定したが、ユーリィのことが気になって仕方ないって、そりゃあんた、恋でしょ。

第6話

ヴァンパイアが本格的に反撃に出てきて、狩人達がピンチ。猛烈に数が多い上、ユーリィの兄ちゃんも含めた大物が…。

お嬢様はあまりの勝手に剣術禁止を言い渡されてしまうが、それも無視!その背景にある心意気は立派だけど、若さゆえというのもあるか。 時代が時代だけに、親父さんは女は女らしくしていればいいみたいな考え方でいたのかと思いきや、娘にもしものことがあったら他界した奥さんに申し訳が立たないと、実に愛情溢れる思いによるものだった。いい親じゃないか…。

第7話

雨で乱れたが、まぁなんとか…。

陸軍が介入してきたのは結構意外。一部の人間が先日の列車で目撃したとは言え、今まで存在も知らなかった相手に対し、よくあれだけの戦力を動かせたものだ。

教授がユーリィの故郷の場所の手がかりをヴァンパイアどもに与えてしまったというのはショックだが、教授は研究者としての知的好奇心のためであり、こういう結果を生むとは思ってもいなかったわけだから、あまり攻めるわけにも…。 暴走状態で仇である教授を目の前にしておきながら踏みとどまれたユーリィにとって、教授からもらってきたものは大きかったのだろうし、教授も何らかの形で償って欲しいところ。

敵の親玉を倒したのはいいが、実はもっと上のやつがいましたとさ。一族の秘宝を守るため、こいつらが向かっている樺太に仲間と離れて向かうユーリィ。どのような結末が待っているのやら。

第8話

ユーリィは仲間と別れて箱の行方を追いかけるが、相手さんが既に場所を特定しているのに対し、こっちは全然というのは…。どうやって捕まえる気でいたのだ。

とは言え、ヴァンパイア達もユーリィの兄ちゃんを使っても箱の封印が解けなかったようで、結局はユーリィが来ないとどうしようもないという状況。 兄ちゃんはこれまでユーリィのことを思ってかヴァンパイア達には反抗的だったが、自らをヴァンパイアにした相手の命令には逆らえない様子。今後、どうなるんだろうね。

ユーリィの方は現地で別の狩人と合流し、箱の在処を知っているという人の元へ。当然というか、口封じのためにヴァンパイア達が押し寄せてきているが、ユーリィと戦っていたロリっぽいの2人はユーリィを自分の眷属にしてやろうかとか言っている。 しかし、そうしたらユーリィでも箱の封印が解けなくなってしまうのではないだろうか。

第9話

姉妹(?)ヴァンパイアの片方を追い詰めたが、殺すのを躊躇してしまい逃げられたり。「あの目が嫌だったんだ」と言っていたが、どういうことだろうか。死の恐怖に染まった目を見る度に逃がしていては、全然敵を倒せないと思うのだが…。

爺さんはユーリィの親父さんの友人だったようだが、最初は箱の在処を教えてもらえず。しかし、故郷が滅んで生き残りはユーリィ1人だけという話を聞き、親父さんのことと一緒に教えてくれることに。 ただし、ヴァンパイア達はユーリィが箱の封印を解くのを待っているので、これが吉と出るか凶と出るか。

そのヴァンパイア達は、一族の中に病が蔓延しているらしく、こっちはこっちではこの力が是非とも欲しいという感じ。 感染症らしいが、これで死ぬというよりは、意識のあるヴァンパイアが単なる化け物になっちゃう感じか。進撃の巨人の一般巨人→意思のある巨人の逆パターンかな。 ユーリィの兄ちゃんも発症したやつから飲み物を受け取っていたけど、大丈夫なのだろうか。

第10話

冒頭のかませ犬的に出てきたマッドドクターは、以前の実験の成果を感染したヴァンパイアに使い、生きた兵器にした様子。 一応、それでも死なずにすむようではあるが…哀れなり。

ヴァンパイア達の死の病は結構深刻な様子。ユーリィの兄ちゃんが感染した連中のところにお見舞い(違)に行っていたが、何の目的だったのやら。 その後、感染者達が死んだのは兄ちゃんの仕業?そして灰にならずにそのままの姿で死んだということで、ヴァンパイアとしての特性が失われているということだろうか。 でも、前に見つかった発症者は雑魚ヴァンパイアと同じ姿になっていたような…。

ユーリィは箱の封印に触れて、魂だけで箱を守っていた親父さんと再会。その目的も聞いたが、誰かが不幸になって解決するようなことは認めたくないということで、他の方法を探すとのこと。 ただ、今さら箱の封印を解いたところで、親父さんが生き返ったりはしないと思うのだが…。親父さんの魂を解放するということかな。

第11話

ビショップは既にヴァンパイアと化していましたか。まぁ、意思は普通にあるようで、自分自身を含めたヴァンパイアを滅ぼすため、ヴァンパイアに蔓延する病魔をなんとかする可能性のある箱を滅ぼそうとしていたとのこと。 最期はラスボスにやられちゃったけど、それなりに格好良かったかな。

強制的に操られた兄ちゃんがユーリィに襲いかかってきたが、弟を思う心ゆえか意思を取り戻し、自分が奪ってしまった箱を取り返しに行くことに。これ、ラスボスに返り討ちにされるか、もしくはユーリィを庇ってやられるかだな…。

狩人の仲間達も駆けつけてきたが、教授以外はあまり活躍できなさそう?教授の持ってきた箱に対抗するためのものは、箱とそっくりの見た目だったが、一体どういう効力なのやら。

第12話(最終話)

最後はユーリィと兄ちゃんが協力して、箱の力で化け物になったラスボスを討伐と。

箱の英知でヴァンパイアに蔓延する病をなんとかするのが目的だったはずだが、力に溺れて人格が怪しくなってしまう。 どうやら、元々この世界の存在に使える代物ではなかったらしく、教授が見つけてきた対になる箱とセットじゃないと使えないと。でも、その設定はラストにちょこっと出てきただけで、なくてもストーリー上は全然問題なかった気がする。

兄ちゃんは戦いの後で普通に息を引き取った。以前、人工心臓の研究をしていた人がヴァンパイアになったときは、主が死んだら一緒に灰になっていた気がするが、兄ちゃんはなんで灰にならなかったのだろう。 そもそも、ヴァンパイアは死んだら灰になるはずだが、そこは病魔で死んだら姿を残したまま死ぬみたいな話があったから、構わないのか。

ユーリィは箱の力を使い、人間もヴァンパイアもシリウスも手を取り合える世界を目指すとのこと。そのために、まずは生き残ったヴァンパイアの女の子の片割れと一緒に、ヴァンパイア達の本拠地へ行って、病魔から救うための説得をするらしい。 ラストで女の子が灰になって消えたように見えたのだが、ずっと顔を隠していたので、実は病魔に冒されていて死んでしまったのか。

全体としては普通に楽しめた。ものすごく面白いというほどでもないが、大きな文句もない。終わり方からして、続きはなさそうだし、これはこれで終了と。

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