アニメ感想 ロクでなし魔術講師と禁忌教典アカシックレコード

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第1話

原作未読。


タイトルのとおり、主人公は凄まじいロクでなし。嫌々やらされてるからって、担当する全ての授業で自習の上、女生徒に対するセクハラなんて屁でもない。これの師匠はどういうつもりでこいつを教師にした。 真っ当に生きて欲しいというだけなら、もっと他人の迷惑にならない方法があっただろうと言いたい…。

このやる気のなさの原因は、主人公が持っている能力によるものか。タイトルとヒロインに接触した際のイメージからすると、要するに運命だか未来だかが見えてしまい、先のことが全てわかってしまうから何もする気になれないというところか。 まぁ、セクハラや尊大な態度の理由にはならないが。これで見えたヒロインの未来に興味を持ったか、悪い未来が見えたので回避させようと思ったのか、今後はヒロインに絡むようになるのかね。

作画は結構いい感じ。女の子は可愛いし、学校の制服はめちゃエロいね!


割と面白くなりそうな雰囲気なので、しばらく継続視聴。公式Twitterでも、なんとしても2話までは継続視聴をと言ってるし。

第2話

前回のロクでなしが、第2話にして早くも真面目になった。タイトルから離れるの早すぎやしませんかね。まぁ、実力はあっても人間性がどうしようもないことに変わりはないけど。

世間一般でいうところの実力は劣るが、魔術に対する深い知識と、オンリーワンの固有魔術を持っていると。どこの劣等生幻想殺しだ。

Aパートでは魔術なんて人殺し以外の何の役にも立たないと言っていたが、その割に魔術に対する知識はやたらと深く、どんな過去があったのやら。


それにしても、中二臭い設定が満載の作品だな。それなりに面白いから続けるつもりではあるけど。

第3話

がっつりシリアス回。グレンや前回攫われたルミアの正体が判明。ありきたりな設定な気はするが、面白いのでまぁいいか。

ルミアの異能は極めて便利だと思うのだが、周囲は有効活用しようとは思わなかったのかね。そもそも、魔術はOKで異能はダメというあたりの違いがわからない。 この世界で言う魔術は理論さえ学べばある程度は誰にでも出来るようだし、現実の科学のような扱いで、異能の方は仕組みも不明な、いわゆる非科学的なものという感じなのだろうか。


ところで、第3話にしてようやくオープニング曲が初登場(しかも今回はエンディング曲として使用)。エンディング曲に至っては、未だに登場していない。 幼女戦記のオープニング曲も登場回数が少ない不遇の曲だったが、本作もどうなるのやら。

第4話

学園バトルものでは定番の競技大会。 あれだけプライドの高い連中ならさぞやる気満々だろうと思いきや、意外にも「どうせ出たって勝てない」とやる気無しのクラスメイト。白猫ことシスティーナだけ張り切ってるが。

下心があるとは言え、クラスのメンバーを的確に活躍できる競技に割り振っていくグレン先生は流石。ライバルクラスの先生と給料3ヶ月分の賭けをしているが、どうなることやら。 クラスとしては勝利するが、何らかの形で勝ち分を吐き出してしまうというオチになると見た。


ルミアの母親は現女王ということだが、望んでルミアを手放したわけではなさそう。遠くからでもいいから一目見たいと言っていたり、恨まれても仕方ないと言っていたりするあたり、今でも娘を愛しているのだろう。 手放したくはなかったが、王家に異能持ちがいるという醜聞を気にする取り巻きに押し切られてやむなくというところか。

お付きの女官がペンダントを交換するように進言していたのは、万が一王家を追放した王女の存在に結びつけられては困るからということか。 その割に、会いに行けばいいみたいなことを言っていたのが気になるが。ペンダントが変にクローズアップされていたし、実は女官がスパイで、ペンダントは何か妙な魔法が仕込まれた代物とか?


ところで、ようやくエンディング曲がお披露目。引っ張りまくった割に、そんなにいい曲という風にも思えないが。オープニング曲共々、今後も使われない回が多い気がする。

第5話

母娘が出会ったが、娘の方が母親との壁を感じて拒絶してしまう展開に。直接的な原因はふたり共通の思い出になると思われるロケットを母親が着けてなかったことだが、これを外させた侍女は意図的だったのかどうか。 侍女がこの後の騒動に噛んでいるなら、娘と仲良くしてもらったら困るので外させたということもあるが、着けてたとしても外していたとしてもどうなるかなんてはっきりわからないし、そういう狙いはないか。 むしろ、娘とこれから会うつもりだというのに、思い出のロケットを外していたという時点で、娘の気持ちをくめなかった女王の方に責任があるだろう。


ラストにグレンの前に現れた元同僚は、どういう意図があるのやら。親衛隊の方を怪しいと睨んでいたはずだが、かといってグレンに協力を求めて一緒になんとかしようという雰囲気には見えない。


システィーナはツンデレがどんどんはっきりしてくるな〜。だというのに全く気付いていないグレンは鈍すぎだし、システィーナももうちょっと素直になれと。まぁ、現時点で恋愛感情まではなさそうだが。

第6話

前回ラストに現れたグレンの元同僚は、グレンが悪巧みしていると勘違いしたわけでもなく、女王を助けるためにやむなく攻撃したわけでもなく、単にちびっこい方が脳筋で勝負を挑んできただけでしたとさ(笑)。


女王の侍女はやはり悪役で、前に学校教師としても刺客を送り込んでいた天の智慧研究会とかいう連中の仲間。しかし、下っ端ならともかく、侍従長が刺客って…。 教師もそうだったが、怪しまれないように時間をかけて馴染み、計画実行の時までは大人しくすることを徹底していたということか。

その侍従長は最終的に取り逃がしたが、目的が何だったのかはよくわからない。以前の教師の時は、ルミアが王家の人間というカードになるからと誘拐を企てていたが、今回は殺そうとしている。 その殺害にしても、せっかく女王のそばに侍従長として潜入していたのをバラしてまでやることだろうか。殺すのが目的なら女王関係なしに単発で刺客を送り込んだ方が良いだろうに。


ルミアは完全にヒロインだな〜。グレンとの過去のつながりもあるし。システィーナはおまけ程度にしか出てこない。

第7話

元同僚の脳筋魔術師が入学。任務はルミアの護衛ということだが、本人にその気はなく、あくまでグレンと一緒にいたいということらしい。 その想いが強すぎて、システィーナやルミアに危害を加えそう…に見えるが、そんなことはないだろう。常識知らずだけど、いい子っぽいし。

それにしても、脳筋っぷりがハンパない。魔術での的当てで、錬金術で召喚した剣で的をぶった切るとか…。グレンもそうだが、宮廷魔術師って、万能型ではなく特化型のやつが多いのだろうか。


ラストにはまたルミアを付け狙う天の智慧研究会が登場。あのメイド、1回切りのキャラではなく、幹部クラスだったのか。

第8話

死んだ兄貴のことで不安定になっていたリィエルの元に、その兄貴が登場。実現不可能な禁呪とやらを成功させて天の智慧研究会が蘇らせたのか、単に幻術で誰かが化けているのか、それとも本人が言うように実は死んでなかったのか。 まぁ、化けてる可能性が高いと思うけど。

ヴィレムをぶった切っちゃったリィエルだが、どういうつもりだったのやら。兄貴一番なのはわかるが、ヴィレムのことを慕っているのは間違いないし、兄貴に言われたからといってそんなにあっさり切るとは思わなかった。葛藤している様子だったのに。 システィーナに自分のことを撃てと言っていたのは、止めて欲しかったからか?

リィエルとその兄貴は、元々は天の智慧研究会にいたらしい。それがなぜ宮廷魔道士になったのかはわからないが、ヴィレムが絡んでいるのだろう。本物の兄貴は妹を逃がすために死んで、いまわの際で妹のことをヴィレムに託したとか(ベタすぎるか)。

ルミアはまた攫われたんかい。マジでどこのキノコの国のお姫様だ。やはり正ヒロインはこちらなのだろうか。

第9話

リィエルは綾波レイでしたか。っていうか、設定そのまんまじゃん! 兄貴が偽物だったのは当然だが、幻術や怪しげな実験結果によるものではなく、リィエルの方が記憶操作されていたと。

ルミア救出にシスティーナも参加するかと思ったが、結局は自主的にお留守番。ただ、他の生徒達に何も言わないのはそろそろ限界のような気がする。

天の智慧研究会のメイドが蘇生魔法の研究結果を奪っていったようだが、何に使うのかね。魔王復活とか?

第10話

システィーナの婚約者だとかいうイケメンが登場。どうやら悪役の手先らしいが、決闘を誘っておいてその方法が講師としての力量勝負というのは、暴力的な手段でグレンをどうこうしようということではないのか? 後ろにいるのは、オープニングアニメで登場しているボスっぽいやつのようだが、あれは天の智慧研究会と関係あるのかね?やつらはしばらく大人しくしてるみたいなことを言っているシーンもあったが。

ただ、何にせよ、システィーナの夢を全否定しておいて「僕の夢を手伝って欲しい」はねえよな。あれは悪役とつるんでいるからではなく、根がそういうやつなんだろう。

第11話

決闘内容は何をするのかと思っていたら、それぞれの担当するクラスの生徒による模擬戦で、本人達は司令官として勝負と。 付け焼き刃の3人一組編成では勝てないからやりやすい2人一組でいくというグレンの作戦に対し、他の講師達は伝統がどうとか言っていたが、戦いにそんなしょうもないもの持ち出されてもね〜。 ただ、やはりグレンやり方はどうかと思う(笑)。

せこい作戦相手に実質的に敗れ、自分のクラスの生徒のせいにして当たり散らすレオスの小物っぷりが露呈。体調が悪そうにしているのは、天使の塵とかいう薬物を使っているせいかね? 挙げ句の果てに、ルミアを悪の組織に売られたくなかったら自分と結婚しろとか、二度と見られない顔になるくらい殴るぞとか、完全に本性がむき出しに。


さて、割とガチでレオスを始末しにかかって返り討ちにされたグレン先生、どうやって対応するのやら。 次回で最終話だが、この調子だとオープニングアニメにあるようなシルクハットとのバトルはなしかな。

第12話(最終話)

やはりレオスは薬中だったか。そして決闘で負けた後に実は死んでいましたとさ。ウザいのが薬のせいだったかどうかはわからないが、あんな死に方だとちょっと気の毒か…。

そして途中からレオスに成り代わっていたのは、レオスを裏で操っていたシルクハット野郎。ただ、やはり天の智慧研究会とは関係ないようで、凄まじく独りよがりな正義のために、かつて負けた相手であるグレンに挑んでいたと。 とりあえず、頭おかしいのには違いないが。

タイトルの禁忌教典アカシックレコードは、最後の最後になって回収。ただ、そういうものがあるというのが提示されただけで、詳細は不明。 普通に考えれば、空の上の城にあるのだろうが。


さて、全体を通して見れば、まずまず面白かった。特別これがいいというほどのものはないが、ストーリーは王道で、バトルも割と派手に描かれていたし。 ただ、メインヒロインがラスト直前まで全然ヒロインをしていなかったというのはどうなのか。

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