アニメ感想 エロマンガ先生

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第1話

原作未読。原作者は俺の妹がこんなに可愛いわけがないと同じ。 あっちはアニメを観ずに原作だけ読んでいるのだが、この作品も雰囲気は似ている気がする。


高校生ラノベ作家の主人公の書いているラノベの絵師が、実は1年前から引きこもりの妹だったという話。 妹は両親の再婚により出来た義理の妹ということだが、作家と絵師という関係性はそれ以前からか(会ったことはないけど)。

両親は既に他界しており(事故?)、妹とのふたり暮らしという、明るい作風の割に重い設定。今後、そのあたりが問題になるエピソードがあるのだろうか。

兄貴としては、自分の絵師が実は妹であることが判明したこと、そして唯一の家族でありながら顔を見られなかった妹の顔を見られて嬉しい様子。 妹としても、兄貴が作家だと知って嬉しいような様子も見せたが、そこには家族という関係性以上の感情がありそう。 兄貴のことをラノベ主人公呼ばわり(=女の子の想いに対して鈍い)していること、なぜ引きこもりの自分にそこまで構ってくれるのかという妹の質問に対し、「家族だから」と答えた兄貴に対して「私はそう思ってない」と不機嫌になったあたり、恋愛感情を持っているのは間違いない様子。 現状では、1年前に会ったきりで、恋愛感情を持つ理由はないように思えるが、兄妹となる以前にどこかで会ったことがあったのか、もしくは兄貴の書いた小説に救われたとか。


作画はきれいだし、キャラデザも可愛いので、それだけでもそれなりに観るモチベーションになる。キャラデザは、原作の絵師がやはり俺妹と同じなので、そちらと似ている。

かなり面白くなりそうというか、自分の好みっぽいので、継続視聴決定。それで気に入れば、原作小説にも手を出すかも。

第2話

妹を連れ出そうと、やたら賑やかなクラス委員長が登場。偽善っぽくて苦手なタイプと妹は言っていたが、同感である。 あのテンションで「もうみんなと友達になった」とか「あとは和泉(妹)さんだけ」とか言うあたり、マジでウザい。 自分のことを可愛いと確信した上で、それを利用して迫ってくるというのも堪らない。このキャラは好きになれないわ…。 電話越しに委員長と兄貴の会話を聞いて、自分に対する兄貴の評価に対して一喜一憂する妹は可愛かった。

兄貴の方は、エロマンガ先生のファンとかいう別の学生作家に目をつけられて大変なことに。 こっちも自信家で人の話を聞かないタイプだが、どちらかというとアホっぽいので、それほど印象は悪くない。 それより、妹(エロマンガ先生)を取られると思って「捨てないで」とすがりつく兄貴の情けないこと(笑)。 第1話の流れからすると、妹は兄貴のことを作家としても異性としても好きなのは明らかだし、捨てられることはないだろうけどね〜。

第3話

冒頭から胸くそ悪い展開。引きこもりのクラスメイトを外に連れ出そうとするのはいいが、大人数で押しかけて「みんな待ってるよー」とか、引きこもりを悪化させたいとしか思えない。 引きこもりの理由を調べようともせずに、自分だったら外に出るのが当然という、恐ろしく独りよがりな考えでの行動、ある意味凄い。クラスメイトもよくついてきたな。

隣の幽霊屋敷には、政宗のライバルの山田エルフが引っ越してくるという展開に。そしてなぜか全裸。この作品、初めてタイトルを見た時はエロ小説かと思っており、実際にアニメを観たらそうでもなかったと思い、やっぱりサービス全開の作品だったり。 エルフは高飛車なところはあるが、作家としての実力はどう考えても正宗より上。しかし、裸族かつ中二病とは…濃いキャラだな〜。いや、性格的には結構好きなんだけど。

他の女(エルフ)と仲良くしており、しかも裸を見たという誤解(でもないが)で、正宗のことを蔑んだ目で見下ろす紗霧が堪らんな〜。ってか、めっちゃヤンデレ化してる!

紗霧=エロマンガ先生というのはとりあえずエルフにはバレなかったようだが、近所であることまでは掴まれてるし、時間の問題のような気もする。バレた後、仲良くなる展開であって欲しいけどね。

第4話

正宗とエルフの小説対決が決着。商業作品としてはエルフの圧勝だが、エロマンガ先生が読むという前提であれば正宗に軍配が上がった。 内容は紗霧をモデルにした妹もので、実質的に紗霧への自覚無しのラブレターとのこと。妹大好きだな〜。

正宗はエロマンガ先生をエルフに取られてなるものかと奮闘していたが、紗霧も(勘違いだが)和泉マサムネ先生をよそのイラストレーターに取られまいと、絵のレベルを上げていたとのこと。 意図したことではないだろうが、互いに高め合ってるようで何より。ただ、男女の関係としては想いが全然伝わってない様子。ラノベ主人公だしね〜。

エロマンガ先生の正体はあっさりエルフにバレた。正宗の自爆だけど。

第5話

エロマンガ先生と山田エルフ先生が友達になる(画面越しだけど)。結構早くこの展開になり、喜ばしいことだ。エルフは紗霧が正宗のことを好きというのに気付いているのかな〜。 だったら良いアドバイスをしてくれそうだが、俺の妹がこんなに可愛いわけがないと似たパターンならエルフも正宗のことを好きになりそうだし、どうなるのやら。

その紗霧の想いは、相手に全く伝わってないのがねぇ…。正にラノベ主人公的鈍さだが、いくら血がつながってないとは言え、自分の妹に躊躇なく手を出すというのもどうかと思うし、ある意味まともか。 それに鈍いだけで、正宗は紗霧のことを女の子として見ていないわけではないので、気付くきっかけがあれば相思相愛になれるかね(アニメ終了までにそういう展開になるとは思えないが)。


後半にはまたあのウザい委員長が登場。紗霧の友人になりたいというのは良いし、そのために紗霧の好きなものを理解しようという姿勢も良いのだが、ラノベを「キモオタ小説」呼ばわりとは…。 キャラは全く違うが、オタク文化に対する理解の程度は俺妹のあやせと似たようなものだな。あやせのように、理解がないだけでなく嫌っているところまでいくかどうかはわからないが。 とりあえず、ラノベ愛好家の智恵さんが凄い表情をしていたので、早めに謝った方がいいよ〜。


ところでこの作品、あらゆるシーンに宣伝が入っており、もはやステマを通り越してダイレクトマーケティングに近いレベル。 書店、出版社、個人の本棚などに、実在の作品が多数。当然ながら多くは電撃文庫のものだが、中には他のレーベルのものも。スニーカー文庫くらいなら同じ角川系列なのでいいかもしれないが、コバルト文庫とか完全に他社だけどいいの?

第6話

思ったより早くめぐみが馴染んできた。しかも、山田エルフの時と違ってちゃんとリアルに顔を合わせて。

ただ、その代償は大きく、紗霧にスカートの中をクンクンされるばかりか、パンツまではぎ取られて泣いてしまったり。しかもそれを男である正宗の前でやるなよ(笑)。


後半に出てきた売れっ子作家の千寿ムラマサは和泉マサムネのことを毛嫌いしているようだが、その具合が半端じゃない。 山田エルフのように、イラストレーターをめぐってのライバルとかならわかるのだが、出なくてもいい新人用の賞に出てまで和泉マサムネを蹴落とそうとするとは。 蹴落としたからといって自分に得になることなどないだろうし、あいつが幸せなのが許せないみたいな、個人的な恨みでもあるのだろうか。嫌われてる本人は身に覚えがないどころか、相手の顔も知らなかったようだが。

第7話

和泉マサムネの夢を潰そうという理由が、壮大なツンデレと迷子になった方法論によるものであったことが判明。新しいジャンルを妨害したら、前のシリーズの続きを書いてくれると思ったって…。 そんなことするくらいなら、続きを書いて欲しいと直接言えばいいのに…。 それに相手が誰であれ、その人の夢を否定しちゃいかんよ。

作品のファンだったのはいいが、異性としても好きというのはどういうことなのやら。出版社で会った時、互いにそうだとが気付かなかったことからも、直接会ったことはないようだし。ファンレターなどでのやりとりでもあったのだろうか。

紗霧はなんと、部屋から出て、震えながらも階段を降りてくるまでに。ここ最近のことで多少免疫がついてきたというのもあるのだろうが、2人の夢を否定されたことの方が大きかったんだろうな。

最後には、無事に大ファンから100万点の評価を得られたマサムネ。ムラマサもいい話を読めて、良かった良かった。

第8話

まさかの黒猫登場!他にも電撃のアニメ化作品から3人(全て声優付き)登場しており、もはややりたい放題! 他にも実在のラノベやマンガのタイトルらしきものが画面中にちらほらと。


正宗はとことんラノベ主人公。自分に好意を寄せている女の子(正宗は気付いていないが…)の前で他の女の子の話をし、言い訳でどんどん墓穴を深く掘っていく。 そしてどう考えてもエルフだって好意を持っているのに、本人を前に全否定。エルフはせめて、世界で3番目くらいに好きになってもらえるといいね!

紗霧はまだ家の外に出るのは無理だが、ネット以外の人間関係というか、人に会うことはだんだんできるようになってきているな。 パソコン越しとは言え初対面の獅堂に会うだけでも進歩だと思ったが、まさかお面を外すとは。

紗霧が母親の死がショックで引きこもったのと同様、正宗も母親の死をきっかけに、家族に対する執着や喪失への恐怖を持つようになったと。 だから紗霧を「妹」として大切にするということだが、兄妹じゃなくても家族になる方法はあるんだよ? まぁ、紗霧は妥協して今だけは「妹」として接してくれるということだが。どっちが年上なのやら。

第9話

サービス回。ムラマサのエッチな水着はちょっと期待したのだが、大してエッチでもなかった。ムラマサの性格的に、ビキニは恥ずかしかったのだろうが(^^ゞ

ついにエルフが正宗に告白。しかも恋人レベルではなく、伴侶になって欲しいとプロポーズ。エルフの兄貴も押してるし、全然文句ないじゃん!まぁ、あそこまではっきり言われないとわからない正宗は、相変わらず鈍いな〜。

アブノーマルな性癖があると獅堂に勘違いされた正宗は哀れ(笑)

第10話

合宿エピソードの続き。前回はエルフがメインだったが、今回はムラマサがメイン。

そのムラマサ、以前から正宗に好意を見せていたが、今回改めて、自分のことを好きになって欲しい、それが自分の夢に必要なことだと告白してくることに。 エルフ同様、これは恋人としてどうこうを超えて、プロポーズと取っていいのかね。正宗は俺妹の京介と同じく、モテモテの主人公だな。

正宗の言っていたファンレターというのは、ムラマサが出したものだったのか。てっきり紗霧のものだと思っていたのだが。それとも、そっちはそっちで別にあるのだろうか。 ウェブ小説時代にやりとりしていた人がいたという話があった気もするし、そっちが紗霧か?

紗霧は相変わらずの変態っぷり。画面越しの王様ゲームで、いきなり服を脱ぐよう求めたり、今身につけている下着のことを聞いてきたり、なんか俺妹の桐乃に通じるものがあるな〜。

第11話

いい最終回だった(え、違う?)。


正宗と紗霧の過去エピソード。互いの小説やイラストが、辛い時期だった2人の立ち直るきっかけになったとのこと。 正宗がプロになる決意を表明したことで、「次に会うのは互いが一人前になった時」と約束して関係を絶っていたが、その約束も実は果たされていたことがわかったと。 まぁ、正宗はネット投稿時代からペンネームを変えていないために紗霧からはわかっている一方で、正宗は昔イラストを描いてくれていたのが紗霧だとは気付いていないようだが。

ところで、その当時は正宗が11歳で紗霧が7歳。小説を書く側の正宗はスマホで書いているからいいとして、紗霧はよく漢字だらけの小説を読めたな。

紗霧の母ちゃん、やたらかわいかった。というか、紗霧と瓜二つじゃん!紗霧がエロいイラストを描くようになったのも、その母親がそういうイラストを描いていたからのようで、こっちもプロのイラストレーターだったのか?


ステマに関しては久々に大盤振る舞い。そして再び俺妹からのゲスト出演で、桐乃、黒猫、沙織、京介の4人が登場。京介は正宗に何かを感じていた?

第12話(最終話)

前回の最終話(違)に続き、蛇足おまけエピソード。


サブタイトルの「エロマンガフェスティバル」のとおり、エロマンガ先生が大暴走。どんだけエロいの好きなんだよ! 普通、兄貴からエロ本を奪ってガン見したり、さらには自分でエロマンガを描いて兄貴に見せつけたりするやつはいない。ほとんど逆セクだな(笑)。

一方で、作品のために、実際にかわいい妹を体験したいという正宗に頭をなでられ、メチャクチャ恥ずかしがっちゃう紗霧。なんだよ、かわいいじゃん!

それにしてもこのアニメ、○ん○んを伏せ字なしで連発したり、挙げ句の果てにイラストの中でその位置が違うとか言い出したり、やりたい放題。よく苦情来ないな(笑)。

ラストには、幼なじみのボクっ娘から、冗談っぽい雰囲気ではあるが、またしてもプロポーズ。これで何人目だよ!アニメはこれでラストだが、今後、正宗争奪戦に参加するのだろうか。 一歩引いたようなキャラクターだし、無理だったらすんなり引き下がってしまう気もするけど。あと、書店のお勧めコーナーに正宗の本を置いてくれて、ちゃんと作品も評価してもらえた様子。


さて、期待して見始めたアニメだったが、その期待に十分応えてくれるものだった。絵もキャラクター性もかわいいし、王道ながらこういうラブコメはかなり好み。 これから原作を読みたいし(既に第1巻は読んだ)、アニメも第2期があれば是非観たい。

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