アニメ感想 Just Because!

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第1話

オリジナルアニメ。ただ、脚本と構成をさくら荘のペットな彼女青春ブタ野郎シリーズの鴨志田一が担当しており、高校生の青春ドラマということで非常に期待。


第1話では、中学時代に転校していった泉瑛太が高3の3学期という時季外れなタイミングで以前住んでいた街に戻ってきて、中学時代の友人の相馬陽斗と学校案内を受けるために来た際に再会して野球の練習に付き合うところまで。

この学校に中学時代の友人がいると事前に語られており、てっきりヒロインとなる女の子かと思ったら、実は男だった…と思いきや、女の子(夏目美緒)もいるらしい。 まぁ、中学時代に住んでいた地域の高校なので、中学時代の友人がいるのは当然なのだが、その2人以外にはいなさそうなので、少し離れた地域の学校なのだろうか。

瑛太は主人公の割にやる気が感じられないタイプ。特別に変なやつということもないが。ごくごく普通の人間関係を描いていく作品のようなので、変に目立つキャラじゃないのはいいことか。 もっとも、今後、複数の女の子にモテるようになる気はするが。

今回はまだ導入だが、既に登場人物が多く、なおかつおおよそのキャラクターや立ち位置も紹介されており、今後面白くなりそうな雰囲気。たぶん最後まで視聴する。

第2話

恋愛感情がなかなか複雑に絡み合いそうな雰囲気。まぁ、そういうのがメインで描かれる作品なんだけど。 瑛太→美緒→陽斗→葉月という感じだが、そのうちに葉月→瑛太が加わって1周する感じ?美緒が瑛太に口止めを念押ししていたのは何なのだろう。美緒が陽斗のことを見ていた件?

陽斗のヘタレっぷりには笑ってしまうが、弟’sを先に懐柔するということでおk?ただ、それだとただのいい人で終わってしまいそうな雰囲気が。

それにしてもこの作品、LINEが演出に使われているのが面白い。現代を舞台にした作品ならLINEを使っているのは普通なのだが、演出として取り込んでいるのはあまりないと思う。

第3話

瑛太に対する恵那のストーカーっぷりがなかなかヒドい(笑)。初めて会った転校生、しかも先輩相手に、よくあそこまで突撃できるな〜。写真をコンクールに出す件については今は断られているけど、そのうちなし崩し的に承諾をとりそうだな。

犬嫌いなのに、好きな人が犬を飼ってるというのはツラいな〜。そして無理に犬好きをアピールしても、犬っていうのは自分のことが嫌いな人はわかるもんなんだよね。 おまけに、あんなにあからさまだというのに、好きな相手に全然気付いてもらえないのが悲しすぎる(泣)。

同時進行で複数の人間関係が進展していくが、それで視聴者が混乱するということもない。完全に独立しているのではなく、片思いの一方通行でつながっているせいかな。シーン間のつなぎも上手いのだろう。

この作品、かなり気に入ってきたし、Blu-rayの特典も書き下ろし小説+書き下ろしマンガと豪華なのだが、1巻あたり2話収録の搾取型だし、なかなか手を出しづらいな〜。でも、なんかかなり売れそうな気はする。

第4話

自分の好きな人が、自分以外の人のことを好きというのがわかっているというのは辛いな〜。しかも友人だからと、相手のことを応援してしまうというのも…。

瑛太の想いは恵那にバレバレだったか。まぁ、あれだけしょっちゅう見ていればバレるだろうが、その証拠写真を撮ってる恵那がヒドい(笑)。

陽斗は頑張ったが、想いは通じず…。しかし、葉月が断った理由は何だろうな。陽斗のことが嫌いということはないだろうし、友人だからそういう目で見れないということもなさそう(これまで付き合いは殆どなかったんだし)。 大学進学で遠方に行くからか、美緒の想いを知っているからか。まぁ、嫌いじゃないからって告白されたら付き合わなくちゃいけないわけでもないし、単に恋愛に興味がないということだってあるだろう。

一方で、未遂ではあったものの、瑛太も美緒に告白しかけて、あれは美緒に伝わったよな〜。だったら、直前に瑛太が美緒の想いに踏み込んできたのが、美緒が陽斗にしていたことと同じだと気付いただろうし、今後の関係性がどうなるのか非常に気になる。

陽斗⇔葉月がなくなったのなら、今後丸く収まるには陽斗⇔美緒、瑛太⇔恵那というのが…って、そんな単純にはならんわな。

第5話

陽斗の告白を断った葉月だったが、急に言われて混乱し、勢いだけで断ってしまったことでモヤモヤと。美緒に相談し、断るという最終的な結論は変わらないが、改めてしっかりと考えた結果を返したいと決意。 その考え方は誠実なのかもしれないが、断られた相手から呼び出され、改めて断られることになるであろう陽斗の気持ちを考えると…正直やめてあげて欲しい。傷口に塩を塗り込まないで!

気の毒なのは美緒の方も。なんで恋敵の恋愛相談に乗らなくてはならんのか…。葉月にそんなつもりはないだろうが、「あなたの好きな人から告白されたんだけど、どうやって断ったらいいか相談に乗って」と言われているようなものだろう。 陽斗が断られたのなら自分の方を見てくれるかも…みたいな淡い可能性も頭によぎり、葉月から再度よく考えてみたと言われ、やっぱり陽斗の告白を受け入れるのかもしれないと思った時の辛そうな顔といったら…。 だからといって、断るという結論に至ったのを喜ぶわけにもいかないし…。

瑛太の気持ちについては、やっぱり美緒は薄々気付いていた様子。ただ、陽斗のことで八つ当たり気味になってしまったことは謝れたものの、瑛太の想いについては瑛太が逃げてしまってスッキリさせられず。 葉月も陽斗も美緒も頑張って(頑張ろうとして)いるんだし、瑛太も頑張れ〜。

第6話

陽斗に対する葉月の結論は、しばらく待ってとのこと。「あまり期待しないで」とのことだが、陽斗の方は舞い上がっちゃった。仮にOKだとしても遠距離恋愛だし、難しいとは思うけどね。

美緒の方は、瑛太が恵那にまとわりつかれているのを見て嫉妬している様子。瑛太、脈ある?しかし、陽斗に消しゴムを返したことでスッキリしちゃったりしているし、瑛太に対しても勝手に自分から身を引いちゃいそうではある。 恵那も写真のこと抜きに瑛太と仲良くなりそうだしな。

恵那がラストで警察に通報されていたのには笑ってしまった。相手が心の狭いやつだったというのもあるだろうが、そりゃあんなに人間にレンズを向けていたら、そのうちそうなるわな〜。

特別編

万策尽きたのか?しかし、スタジオで急遽収録しただけではなく聖地までわざわざ行っているし、織り込み済みだったのだろうか。

自分はわざわざ聖地巡礼とかしたいとは思わないが、確かに現地に行ってアニメで描かれた場所に立って同じ風景を見たら面白いだろうなとは思う。

第7話

ついに瑛太、美緒、恵那の三角関係に突入。

美緒は陽斗のことに関しては区切りもつけたが、今度は先日の瑛太の態度が気になり、それに伴って瑛太と恵那が仲良くしている様子にモヤモヤしたり。 センター試験に雪で遅れそうになって凹んでいるところを助けてもらったこともあり、それまでに瑛太が美緒に対して取ってきた態度を思い出して気になってきた様子。

一方で、恵那の方も瑛太に写真部のことを聞いてもらい、写真コンテストに瑛太の写真を出すことを許可してもらったこともあり、意識するようになった様子。

ラストは恵那が美緒に対して宣戦布告。これをきっかけに、美緒も完全に瑛太への想いを自覚した様子。瑛太は美緒のことが好きなんだし、現状では美緒が有利な気もするが、積極性という点では恵那の方が上だし、どう転ぶやら。

第8話

美緒が瑛太に聞きたかったことは「もういい」とのこと。これは瑛太の気持ちをはっきり理解したというのと、恵那の気持ちも理解したというのの両方かな。

恵那の方は女の子してるな〜。デートに誘うメッセをどうしようかと悩んでいるのがいい。しかし、最後は猫パンチで送信って(笑)。

コンクールで賞を取ったら瑛太に告白する…って、それを相手に言ったらイコール告白じゃん!でも、こういうところが恵那らしいのか。瑛太はデートと言われるまで全然気がついていなかったようだが(苦笑)。

さて、今後美緒の方はどうなるのやら。瑛太の想いは実質的に美緒に伝わっており、瑛太もそのことはわかっている。そしてそれらのことに恵那は気がついた上で、自分も瑛太に告白。 しかし、美緒の方は瑛太に対してまだアクションを取っていない。自分の気持ちが瑛太に向いているのは気がついているだろうが、陽斗のことといい、不器用だからな〜。 個人的にはどっちも応援したいが…。

ラストに葉月がおしゃれして外出しているところに瑛太が出くわしたが、素で「似合ってます!」と大声で。え、これって葉月まで参戦する流れになったりするの…?それは陽斗が可哀想すぎるんじゃ…。

第9話

全体としてなんかギスギス…というかモヤモヤ?互いの気持ちはわかったけど、そこから踏み込めないみたいな。

葉月が髪を切った理由は、新しい生活に合わせて心機一転ということもあるのだろうが、やはり陽斗のことも含まれてるよね。 それに対して陽斗が教室で何も言わなかったことで少しモヤモヤしていたようだが、依子に背中を押された陽斗が頑張って褒め言葉を口にし、少し安心した感じ。 最終的な結論がどうなるかはまだわからないが、確実に以前より陽斗のことが気になってるよね。

前回積極的だった恵那は、瑛太に変に思われていないかが気になってトーンダウン。でも結局は瑛太を待ち伏せて声をかけ、これからはいつも通りと。瑛太も恵那のことがかなり気になっているようだし、ひょっとしてひょっとするのか…?

美緒はまさかの志望校変更で、瑛太が推薦で受かっている、偏差値が高い大学を受験することを決意。これは姉と同じことをやっているだけではダメだという想いからなのだろうが、変更後の志望大学が瑛太と同じというのは、偶然じゃないよね。 そうとは知らずに、美緒の元々の志望大学を受験しようとしている瑛太だが、まさかすれ違ったりはしないよね…?

美緒については、葉月から「陽斗のことが好きなのでは」と問われ、「好きだったけど、今は好きな人がいる」とはっきり言った。もう陽斗に対する想いで自分を誤魔化すことはなくなったようだね。

さて、それぞれの恋愛模様も終盤にさしかかっている感じだが、どう決着がつくやら。瑛太・美緒・恵那は三角関係だし、陽斗と葉月も実るとは限らないからな〜。

第10話

バレンタインデーということで、それぞれの男女間で想いが交錯。


陽斗と葉月については、ある程度予想はしていた結果。現実的に考えて、関東と関西での遠距離恋愛というのは無理があるよな。 ただ、そうであってもしっかり考えた上で答えを出した葉月は偉いと思う。往復にかかる交通費をちゃんと調べていたりと、実際に付き合ったらどうなのかを具体的に検討しているし。

それでも、新しい生活が互いに落ち着いて、そのときになってもまだ好きだと言ってくれるなら、お付き合いしてくださいと。こんなの、陽斗は改めて惚れざるを得ないじゃん!


美緒は瑛太のスマホをのぞき込んだ際、恵那の写真が待ち受けになっているのを見てショックを受け、チョコレートを渡せず逃げてしまった。 それでも、ショックを受けている自分自身が、瑛太のことを本気で好きなんだと実感。瑛太の行く(と思われる)大学に受かったら、想いを告げようと。 ここで「自分は負けたんだ」とか思って身を引いちゃったりしなくて良かったよ。


恵那の方は、美緒が瑛太にチョコレートを渡そうとしているところを見かけた時の、悲しそうな顔といったら…。 それに、自分が悪戯で設定した待ち受けのせいで、瑛太の前から美緒が逃げてしまったことに責任を感じてしまう。 挙げ句、せっかく用意した手作りチョコレートは写真部の男子にあげちゃうし…。

責任の意味もあってか集めたお守りは、美緒の行く大学に行きたいという瑛太を応援するもの。 こちらも身を引いてしまうのかと思ったのだが、コンクールのことを応援しているという瑛太に対し、「やっぱり好き」と。うーん、みんな幸せになって欲しい…。


ところで、瑛太と美緒の受験は結局どうなるのやら。美緒的には、合格したら瑛太に告白して、一緒の大学に行きたいというところなのだろうが、瑛太がそれを知らない現在、下手すると瑛太が今受かっている大学を辞退しちゃうということに…。

第11話

結局、互いがすれ違った状態で受験することに気付いていない瑛太と美緒。しかし、そのことを知った陽斗と葉月が受験日以降も2人に何も言っていない様子だったので、問題ないのだろうか。 まぁ、瑛太が既に受かっている推薦の方を早々と辞退していなかったら、美緒が合格した時点でOKだし、入学金を納めている状態で他の大学の合格発表が出る前に辞退はないだろうし。

恵那はコンクールで賞を取ったらと言っていた告白を、先走ってした感じに。ただ、だから返事は後でもいいとのこと。これは自分がフラれるのを前提にしたことなのか…。

最後のシーンでは、瑛太、美緒、恵那の3人がそれぞれ結果を出した様子。これで瑛太だけが落ちていて、結果的に美緒と同じ大学に行ったとかだったら笑えたのだが(^^ゞ


次回、最終話は年明けとのこと。この状態で生殺しはやめて…。

第12話(最終話)

例によって地元地デジよりBSの方が先に放送していたので、そっちで観ることに。関西在住の人間をいじめないでください…。


瑛太はマジで落ちてたか(笑)。恵那の方も、写真部はコンクールで賞を取ったものの、恵那の写真ではなく他の部員の写真。ただ、被写体が瑛太達の写真を撮っているときの真剣な恵那の様子だったので、ある意味努力が報われ、瑛太も貢献したと言える。個人的にも、恵那が被写体の方がいい写真だと思う。

恵那の告白に対しては、想いを受け止めた上で、やはり付き合えないという答えに。その理由は、勿論他に好きな人がいるからということだが、恵那の「そんな先輩のことを好きになった」というのはホロリとくる…。 この作品のキャッチフレーズである「あいつを好きな君の横顔が、たまらなく綺麗だったから―」というのは、主には瑛太の心情であり、美緒にも当てはまるものがあるのだが、作品中で一番それが表現されているのは恵那なんだよね。

美緒は告白しようと瑛太を探していたが卒業式当日には捕まらず、瑛太の方も呼び出しに間に合わず、引っ張って視聴者をモヤモヤさせる展開に。瑛太よ、ホームランを打ったのは何のためだったのだ…。 まぁ、一打席勝負は景気づけという意味もあるだろうが、元々美緒の想い人であった陽斗に勝ちたいというのがメインだろうし、それはそれでいいのかもしれないが。


結局、瑛太と美緒は大学に入るまで接点なし状態のまま。美緒は瑛太が同じ大学に行くのを知っての上だし(瑛太が受験失敗しての結果ではあるけど)、まだ余裕はあっただろうけど、瑛太は気の毒だよな〜。

最後はややあっさりした描写だった気もするが、それがこの二人らしいところなのかもしれない。何にせよ、それぞれの行く先に幸せが広がっていることを願いたくなる、心温まる作品だった。

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